2002 Fiscal Year Annual Research Report
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12610284
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| Research Institution | Sophia University |
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Principal Investigator |
湯川 嘉津美 上智大学, 文学部, 教授 (30156814)
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| Keywords | 幼児教育思想 / 中村五六 / 倉橋惣三 / 幼稚園観 |
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| Research Abstract |
本研究は、近代日本における幼児教育思想の形成と展開を、比較教育思想史の手法を用いて検討し、日本の幼児教育思想の系譜とその特色を明らかにしようとするものである。
本年度は、明治後期から昭和戦前期・戦後期の幼児教育界において指導的な役割を果たした中村五六と倉橋惣三を中心に、欧米の幼児教育思想の受容とその日本的変容過程について検討し、彼らの幼児教育思想形成の特質を描出した。従来の研究では、中村五六の女子高等師範学校附属幼稚園主事としての活動については、ほとんど検討されていない。本研究では、中村が取り組んだ保育内容改革の検討を通して、中村における幼稚園観の形成とフレーベル受容のあり方を明らかにした。また、倉橋惣三については、アメリカの児童研究運動および新教育思想の影響を検討しながら、倉橋の保育理論(誘導保育論)構築の過程を明らかにした。
なお、研究成果の報告は、平成14年5月の日本保育学会において「小西信八の幼稚園観」と題する発表を行い、同年12月の日本ペスタロッチー・フレーベル学会の東京地区課題研究報告会において「明治期におけるフレーベル思想の受容とその特質-関信三・小西信八・中村五六の幼稚園観の検討から-」と題する研究報告を行った。また、平成15年5月の日本保育学会では「中村五六の幼稚園観-女子高等師範学校附属幼稚園分室の設立をめぐって-」をテーマに本年度の研究成果の報告を行う予定である。
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Research Products
(2 results)
