2002 Fiscal Year Annual Research Report
戦時体制下における国民統合・動員理念の変容と教育政策に関する研究
Project/Area Number |
12610286
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小野 雅章 日本大学, 文理学部, 助教授 (70224277)
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Keywords | 御真影 / 奉安殿 / 学校儀式 / 文部省 / 教学刷新 / 青少年学徒ニ賜ハリタル勅語 |
Research Abstract |
本研究課題は、4年間の科学研究補助費を受領する予定のものであるが、本年度は、その3年目にあたる。本年度は、次年度の研究報告書を作成するための下準備の年度と位置づけて、おおむね以下のような要領で研究に当たった。 (1)平成12・13年度において収集した史料の整理と目録作り。 これまでに、この研究課題のために、国立国会図書館、国立公文書館、そのほか、各地の県立公文書館などによって、およそ50本分の史料をマイクロフィルムに撮影し、収集した。本年度は主として、それら史料の整理を行い、史料目録の作成を行った。 (2)補足的な史料収集 平成12・13年度に収集した史料以外にも、本研究に必要と思われる史料を古書、あるいはマイクロフィルムとして収集した。とくに、長崎県立図書館での調査を有益であったと思われる。 (3)全国学会などでの学会発表 これまで、2年間に及ぶ研究プロジェクトの中間報告という意味合いを持ち、「御真影強制下付とその『奉護』-1930年代以降における下付の実態とその『奉護』-」(教育史学会第46回大会、中央大学、2002年10月6日)、および「天皇神格化の完成と学校教育-御真影の『強制』下付と『奉護』そして学校儀式-」(日本大学教育学会秋季学術研究発表会、日本大学文理学部、2002年、11月30日)の2本の研究発表を行った。 (4)研究報告書の作成準備開始 来年度の研究報告書作成に向けて、その実質的準備を開始した。報告書は、さらに考察を加え、単著として出版の予定である。
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