2001 Fiscal Year Annual Research Report
障害児のためのコミュニケーション関係観察評価法と関係支援プログラムの開発
Project/Area Number |
12610305
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
松村 勘由 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 研究室長 (30280572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 泰美 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 主任研究官 (80249945)
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Keywords | 障害児 / コミュニケーション障害 / 関係障害 / 指導日記 / コミュニケーション / 社会参加 / 学級適応 / 関係観察 |
Research Abstract |
本研究は、障害児が周囲の人的環境とどのように関わり合っているかというコミュニケーション関係を観察する方法、及びその記述の在り方を検討し、関係観察とその記述及び評価の方法を開発することを目的としている。また、それに合わせて、観察の結果を関係支援へどのように繋げていくか、コミュニケーション関係への支援プログラムの開発を企図している これまで、コミュニケーション関係の観察資料を収集することをねらいとして、通級指導教室の担当教員、養護学校教員等障害児の教育を担当する方々の実践を通して、主として、教師と子どもとのコミュニケーション関係について、その状況を指導記録、指導日記の記述から観察し、検討を加えてきた。 今年度は、特に、関係観察の資料として、関係観察カード(関わりの中で起こった事柄・感じた思いを簡潔に記録する形式)の使用し、関係の障害の状況の場面の収集を行い、障害の構造の分析を試みた。 また、担当教師が子どもとの関係を振り返る手掛かりとして、指導場面のビデオ記録を活用し、それぞれの場面を映像を通して振り返ることで得られる関係観察資料の可能性について検討を進めた。 次年度(最終年度)は、これらビデオ記録と指導日記による内省記録を合わせて、関係の観察と記述及び評価の方法を整理するとともに、関係改善および関係の形成に関与する関わり手の内省を促す方策及び関わり手の内省を操作していくための支援方策を検討していく。
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