2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610317
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Research Institution | Tezukayama Gakuin University |
Principal Investigator |
鈴木 清史 帝塚山学院大学, 文学部, 教授 (80196831)
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Keywords | アメリカ手話(ASL) / 日本手話(JSL) / 聴覚障害教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、本年度を初年度とする3年計画によって聴覚障害者の生活観、社会観そして世界観など、日常生活の側面に焦点をあてながら、我が国における障害者をめぐる文化的事象を調査研究することである。 平成12年度の当初の研究計画は、1)国外(アメリカ合衆国)におけるアメリカ手話、聴覚障害者教育の歴史的展開、および聴覚障害者を対象にした社会的サーヴィスなどの現状にかかわる研究状況の把握(現地研究者との面接を含む)と、2)国内における日本手話、聴覚障害者教育にかかわる基礎資料と、聴覚障害者および手話学習に関与している人びととの面接による資料収集であった。 1)については、平成12年8月26日〜9月16日にかけてアメリカ合衆国に出張し首都ワシントンD.C.にあるギャロデット大学に滞在し、当大学図書館所蔵の文献資料の閲覧した。これによって、アメリカ合衆国における聴覚障害にかかわる基本的な資料を確認し、今後の参考になる文献の一部を入手した。また同時に、当大学の研究者および幼児教育機関の教員とも面接し、聴覚障害教育にかかわる資料の提供を受けた。そのさいまた聴覚障害をめぐる日本の状況を提示しながら、この領域の研究のあり方についての意見交換も行なった。 2)の国内調査については、日本手話関係の文献資料および、聴覚生涯教育施設での教育状況の全般的資料の収集を実施した。また、自治体やボランティアによる手話教室をとおして、手話を母語とする聴覚障害者や、手話を学ぶ聴者との面接をとおして資料収集を行なった。次年度以降は、調査研究の主眼は2)、すなわち国内の状況に移行していくことになる。
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Research Products
(1 results)