2000 Fiscal Year Annual Research Report
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12610327
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| Research Institution | Tokiwa University |
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Principal Investigator |
岩崎 宏之 常磐大学, コミュニティ振興学部, 教授 (50087904)
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| Keywords | 近世土浦の都市形成 / 城下町の社会構造 / 色川三中 / 長島尉信 / 常総地域史 |
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| Research Abstract |
研究初年度の本年度においては、まず本研究課題に関連する各種史料の所在の確認と収集に留意して調査研究を進めた。今年度は土浦市立博物館、茨城県立歴史館、静嘉堂文庫、国立公文書館内閣文庫などの調査を進めた。また名古屋市蓬左文庫では常陸国関係の絵図資料に関して調査研究を行った。
土浦市立博物館には近世の土浦の商人である色川徳右衛門・三郎兵衛家(色川三中関係)、太田甚五兵衛家、菅谷庄三郎家、内田家、石塚七郎兵衛家、尾形徳兵衛家などの商家の文書史料が収蔵されており、近世城下町土浦の都市形成過程とその社会構造の特質を明らかにしうる。これらの史料にもとづいて、まず城下町商人たちの商業活動と社会構造の実態とを解明することにした。また茨城県立歴史館所蔵長島家関係文書の「遠中未来記」「公事小言」「土浦洪水記」などの史料から、近世土浦の都市形成過程と洪水・火災などの災害に関する記事を抽出して詳細な年表・年代記を作成することにした。さらに川越市在住の色川徳治氏にも「色川三中来翰集」が所蔵されていることが明らかになりその利用が許されたが、静嘉堂文庫所蔵の「色川三中来翰集」とあわせて検討することによって色川三中、長島尉信らによる江戸後期における地域研究の実態を明らかにすることが可能となった。これらの収集資料はマイクロフィルムに写真撮影し、必要な情報は電算化して関係史料のデータベースならびにテキストアーカイブを作成する準備を進めている。
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Research Products
(1 results)
