2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610361
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Research Institution | National Research Institute Cultural Properties, Nara |
Principal Investigator |
渡邉 晃宏 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 史料調査室長 (30212319)
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Keywords | 平城宮 / 都城 / 官衙 / 木簡 / 出土文字資料 / 正倉院文書 |
Research Abstract |
研究の第2年度にあたる平成13年度は、初年度の研究成果を踏まえ、その継続を中心として、以下のような作業を行った。 (1)初年度に行った平城宮の構造を考える素材となる木簡・墨書土器の収集作業の補足整理を行い、そのデータとしての入力、及び出土位置図を作成した。また、その結果に基づいて、平城宮内の官衙名推定を行うとともに、従来の官衙名比定の妥当性について考察した。その成果の一部は、2001年10月13日に行った九州史学研究会大会(於九州大学)において、「平城宮・京の構造と出土文字資料」と題する公開講演を行い、公表した。 (2)初年度に引き続き、正倉院文書など奈良時代の文書史料から、平城宮などの官衙や構造に関する史料を抽出する作業を行った。この作業の過程で、初年度に引き続き、国立歴史民俗博物館所蔵の正倉院文書レプリカの熟覧を行い、その成果を活用した。 (3)続日本紀など編纂史料から都城関連史料を抽出する作業を初年度に引き続き行った。 (4)都城研究の嚆矢である裏松固禅の『大内裏図考証』のうち、大内裏内の官衙に関する史料について、その研究成果の再検討を行った。これについては、最終年度も引き続き作業を継続して行う予定である。
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Research Products
(1 results)