2000 Fiscal Year Annual Research Report
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12610377
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| Research Institution | Sophia University |
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Principal Investigator |
大澤 正昭 上智大学, 文学部, 教授 (30113187)
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| Keywords | 唐宋変革期 / 女性史 / 婚姻史 / 家族史 / 妬婦 / 妾 / 一夫一婦婚 / 名公書判清明集 |
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| Research Abstract |
1.従来の研究成果の収集はほぼ終了し、研究状況の概略を見通すことができた。この分野での日本の研究は少なく、中国とくに台湾における研究の進行には目を見はるものがある。
2.史料の収集は進行中であるが、晋〜隋代の関連史料はほぼ収集が終了している。これをもとに論文「『妬婦』問題の歴史的変化」(仮題)を執筆中である。平成13年6月の北京の学会にて報告し、その後論文集に掲載予定である。
3.『名公書判清明集』の訳注作業は予定通り進行している。本年度は「人品門」(上)を発行できたし、来年度には(下)を発行できる目途も立っている。また、これと併行して「人倫門」の訳注も進みつつある。
以上のような作業を通じて、問題の大枠が見通せるようになってきた。今の段階では「妬婦」問題から一夫一婦婚の歴史的変化を検討しているのみであるが、妾妓問題や周辺民族の婚姻制度に対する検討も視野に入りつつある。また本年度はかねてより進めていた研究の成果も発刊され、中国語圏の研究者の評価も寄せられている。
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