2001 Fiscal Year Annual Research Report
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12610457
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
飯塚 恵理人 椙山女学園大学, 文化情報学部, 助教授 (00232132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一色 忍 椙山女学園大学, 生活科学部, 助手 (60121373)
三木 邦弘 椙山女学園大学, 生活科学部, 助教授 (80174001)
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Keywords | 能楽 / データベース |
Research Abstract |
明治から昭和63年までの番組のうち、昨年度までに入力できなかった番組をデータベースに加え、校正した。また、データベースに収めた番組のうち、昭和63年までのものについて番組一覧・人物索引・曲名索引を作成し、『近代名古屋の能楽を支えた人々』(全3冊、2390頁)にまとめた。 明治期の共進会のために作られた能舞台の写真や、明治・大正期の能楽師間の規約を入手することができた。これらの調査は「金剛」2001年9月号に記した。 戦前の名古屋の能について詳しい鬼頭嘉男師・寛鉱一師の聞き書きを行った。この聞き書きの記録と、写真等の資料は、次年度に作成する科学研究費研究報告書に収録する。尾張藩お抱えであった大鼓大倉流の大倉七左衛門家に伝わる江戸時代中期の『御用留』を、大倉三忠師の許可を得て翻刻している。『御用留』はかなり大部なものであるので、その一部を次年度に作成する科学研究費研究報告書に収める。 新城の川村直子氏宅に所蔵される資料を整理し、『高安流脇仕舞附』を翻刻したい。第4冊目の「智」冊の分を「名古屋芸能文化」に翻刻して収録した。次年度は第5冊の「信」冊の翻刻を行いたい。 三ケ日の大福寺に残された翁面について調査した。寺有文書から、江戸時代初期に橋がかり五間、舞台三間四方の本格的な能舞台が存在したことが明らかになった。なお未見の文書があるので、次年度にも継続して調査したい。
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[Publications] 飯塚恵理人: "新城 川村類造旧蔵本『高安流脇仕舞附』(四)"名古屋芸能文化. 11. 20-43 (2001)
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[Publications] 深谷哲監修, 三木邦弘プログラム作成, 筧鉱一, 飯塚恵理人編集: "近代名古屋の能楽を支えた人々"東海能楽研究会. 2390 (2001)