2001 Fiscal Year Annual Research Report
モダニズム英米小説におけるアングロサクソニズムの表象
Project/Area Number |
12610482
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
大田 信良 東京学芸大学, 教育学部・言語文学第2科・英語学・英米文学, 助教授 (90233139)
|
Keywords | アングロサクソニズム / 帝国主義 / 人種 / モダニズム / セクシュアリティ |
Research Abstract |
科研実績報告書2002年3月 本研究は、従来のジェンダーや人種についての議論をアングロサクソニズムという帝国主義期の英米の政治文化の議論と重ね合わせることにより、英国のモダニズムを、グローバルでトランスナショナルな歴史的脈絡において、再考しようとした。 1.その成果の一部として、Virginia Woolfのテクストに関しては、論文としては「『波、ルイス、太平洋--"I am half in love with the typewriter and the telephone" 」『試論』40(東北大学英文学研究室)、また、口頭発表としては国際ヴァージニア・ウルフ協会(口頭発表"'our commitments to China' : Migration and the Geopolitical Unconscious of The Waves")6月14日University of Wales、および、日本ヴァージニア・ウルフ協会(シンポジウム「RaceとEnglishness」10月27日、仏教大学)に司会・講師として、それぞれ発表した。 2.また、D.H.Lawrenceのkangaroo, The Plumed Serpent等のテクストに関しても、同様に文化表象としてのアングロサクシニズムという観点から実績を残した。論文としては「人種、英米関係、『羽毛の蛇』」『D.H.ロレンス研究』第12号(日本ロレンス協会)、また、口頭発表としては第32回日本ロレンス大会(活水女子大学、2001年6月23-24)のシンポジュームII「ポスト構造主義のテクスト論」において「ロレンスと文化表象としてのアングロサクソニズム」として発表した。
|
Research Products
(2 results)