2002 Fiscal Year Annual Research Report
情報伝達における言語リズムの機能の研究および「発信型」外国語教育への応用
Project/Area Number |
12610549
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
溝越 彰 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (80109123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
サンダーズ ロバート 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (60311552)
志柿 光浩 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (60215960)
中村 維男 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80005454)
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Keywords | 言語リズム / 発信型外国語教育 / 外国語によるプレゼンテーション / 発話認知 / 身体リズム |
Research Abstract |
本研究の全体的な概要は、下記の通りである。 (1)言語リズムの機能の究明:人間言語のリズムが、言語の知覚やコミュニケーションの上でどのような機能を果たしているかという問題を解明すること。 (2)言語リズムと身体リズムの相関調査:2種類のリズムの同期や相関を調べ、言語ごとにどのようなパターンを描くかを調査・分析すること。併せて、いわば言語リズムの「伴奏」である身体リズムが、発話内容を理解させたり説得したりする上で果たすインパクトや効果を調査すること。 (3)「発信型」外国語教育トレーニングシステムの開発と運用:現在の外国語教育では、外国語が分かるというだけではなく、外国語によって、相手を説得し、聞き手にインパクトを与えるプレゼンテーションを行うことまで求められるようになっている。従って、本研究の応用課題として、学習対象の外国語のリズム(+身体のリズム)を体得的に学習し、その「流れ」に乗って円滑なコミュニケーションが行えることを目指すトレーニング・システムと教材の開発を行う。 このうち本年度は、研究のまとめとして、主に、上記(3)に重点を置き、学習システムとプログラムの開発に取り組んだ。具体的には、これまでに分析や実験用に用いた機材を学習トレーニング用に転用し、(1)音声分析装置による外国語リズムの把握訓練・発話矯正、(2)テレビカメラによる発話パフォーマンスのモニター、(3)コンピュータ上での発話パフォーマンスの総合的分析・評価というシステムを組み上げ、発音、声の抑揚、動作、顔の表情、アイコンタクト、さらに、発話タイミングまでをチェックすることによって、プレゼンテーション技能の全体的向上を目指すトレーニングコースを試作した。
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