2002 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域ネットワークの構築とINGO―その過去と現在、将来への展望
Project/Area Number |
12620100
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
山岡 道男 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (90220235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 ジョージ 桜美林大学, 国際教育センター, 教授 (40223698)
片桐 庸夫 群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (30141112)
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Keywords | 太平洋問題調査 / IPR / 東京大学アメリカ太平洋地域研究センター / 高木八尺文庫 / Frederick Whyte / John B. Condliffe |
Research Abstract |
当該研究期間の最終年度、主として下記の活動を行って研究課題の達成に務めた。 1、研究会の開催 (1)ピーター・G・コンドリフ氏(太平洋問題調査会初代研究部長の嫡男)報告「ジョン・B・コンドリフと太平洋問題調査会」(2002.4.1開催)、(2)まさこ・ギャビン氏(オーストラリア・ボンド大学準教授)報告「排日問題に関する安部磯雄と志賀重昂の移民観比較」(2002.6.15開催)、(3)赤見友子氏(オーストラリア国立大学専任講師)「自由国際主義者の限界と可能性:自書(Internationalizing the Pacific : The United States, Japan, and the Institute of Pacific Relations in War and Peace, 1919-45)の紹介とその提起する諸問題」(2002.7.27開催)、(4)後藤乾一氏(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)「世界教育会議(1937年・東京)とアジア諸国」(2002.9.21開催)(5)黒田安昌氏(ハワイ大学名誉教授)報告「ハワイの日系人と日本人:その同質性と異質性」(2003.2.8開催)、以上の研究会を開催することによって、専門的知識の修得と今後の研究方向の検討を行った。 2、研究成果報告書の作成 すでに調査・蒐集を実施した(1)東京大学アメリカ太平洋地域研究センター蔵「高木八尺文庫内太平洋問題調査会(IPR)関係資料目録」、(2)British Library蔵"Frederick Whyte Diary"(Handwriting Unpublished Manual)の3分の1の翻刻、(3)John B. Condliffe(IPR初代研究部長)著"The Eyes of the Earth" (Unpublished Manual)、を徹底的に精査することによって、研究成果報告書(全3冊)を作成、提出した。今後、上記の資料をめぐる歴史的な意義をさらに考察していくとともに、本研究課題の将来にわたる資料の調査・蒐集・研究について、さらに検討していく予定である。なお、研究成果報告書には太平洋問題調査会に関して扱った邦語訳論文の李〓蓉「太平洋問題調査会(IPR)と中国IPR-1941年から1949年の中国報道を中心として-」をあわせて掲載した。
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