2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12630028
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
高橋 一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70154838)
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Keywords | 最適停止問題 / アメリカン・オプション |
Research Abstract |
研究計画によれば平成12年度では「連続配当を仮定した上でアメリカ型コールオプションの最適権利行使問題を考える」ことにあり、この場合は配当率に応じた基準型(Canonical Form)が存在することは比較的簡単に求めることが出来た。実際、本問題はAitsahli F.and T.L.Lai(2000)"A Canonical Optimal Stopping Problem for American Options and Its Numerical Solution"J.of Computational Financeで我々と程同様のフレームワークのなかで論じられている。そこで、本研究ではAitsahlia and Laiの結果を拡張することにより当初の目的を達成することとした。現在、利子率と配当率の変化を源証券が従う確率過程のドリフトの変化にいかに帰着するかを計算中である。同時に、本問題では権利行使のための境界が時間に関する部分的に線形な関数で表現されるが、それを元のブラウン運動のタームでは時間の平方根に比例する関数で近似することも考えている。一方、配当が有限回しか存在しない場合に於ける問題への拡張については現在準備中である。上でも述べたように、本研究に関連して、基となるブラウン運動が時間の平方根に比例する境界を越える時に失効するオプションの価格理論に関する研究も行ってきている。その結果は、Morimoto M.and H.Takahashi "On Pricing Exponential Square Root Barrier Knockout European Options"Discussion Paper #2000-06 The Graduate School of Economics Hitotsubashi Universityにある。
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Research Products
(1 results)