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2000 Fiscal Year Annual Research Report

日本の重化学工業化と昭和電工の戦略

Research Project

Project/Area Number 12630088
Research InstitutionMeiji Gakuin University

Principal Investigator

大塩 武  明治学院大学, 経済学部, 教授 (00103630)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 麻島 昭一  専修大学, 経営学部, 教授 (70112745)
Keywords昭和電工 / アルミニウム工業 / スカイアルミ / 石油化学工業 / 肥料工業
Research Abstract

戦後日本の重化学工業化の過程において、昭和電工はアルミニウム工業・肥料工業という戦前から引き継いだ事業の外に、新たに石油化学工業にも進出した。とりわけ、アルミニウム工業と石油化学工業における戦略の設定は限定された条件の下で適切なものであり、戦略を支える意思決定は的確であったというのがわれわれの見通しである。昭和電工の戦略にかかわる分析の仮説はこの見通しに沿って立てられることになる。
今年度は第一年目であるため、主として資料収集に時間を割いた。まず、昭和電工所蔵資料の複写と整理に時間を割いた。大分工場を訪ねて昭和電工の石油化学工業コンビナートを調査し、必要な資料の蒐集に努めた。また、工場建設時の経緯にかかわる官庁関係資料を大分県庁および大分県立図書館・文書館等で蒐集した。また、工場関係者から貴重な証言得ることができた。さらに、新潟県立図書館・文書館等で肥料工業からの脱却の論理を検証するために、鹿瀬工場関係の資料を蒐集した。鹿瀬工場の地元である津川町と鹿瀬町の行政文書を確認すると同時に、津川町役場におかれている「東蒲原郡史」編纂室から貴重な情報を得ることができた。
昭和電工の戦略と意思決定の研究にとって、当時の担当者からの聞き取りは欠かせない。元スカイアルミ社長北野寿氏からはアルミニウム精錬と圧延にかかわる戦略と意思決定だけでなく、昭和電工全般のマネジメントについての証言を得た。また、元昭和電工顧問川上秀一氏からは石油化学工業にかかわる戦略と意思決定についての証言、さらには昭和電工の外資との提携にかかわる交渉経過について貴重な資料と証言を得ている。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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