2000 Fiscal Year Annual Research Report
ヴォルガ流域ドイツ人入植地の社会経済史-土地制度・農業経営を中心に-
Project/Area Number |
12630089
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 健夫 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (30063746)
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Keywords | ヴォルガ・ドイツ人 / 移民 / 共同体的土地利用 / ストルィピン改革 / 飢饉 / アメリカ政府援助 |
Research Abstract |
1.具体的作業 平成12年8月15-31日にロシアのサラトフ市・エンゲルス市(国立サラトフ州古文書館・同分館)に、平成13年3月10-22日にドイツのシュトゥットガルト市(Bibliothek des Instituts fuer Auslandsbeziehungen)他に出張・資料蒐集。主としてロシア、ドイツ、アメリカで出版された関連研究文献を蒐集。早稲田大学中央図書館所蔵のゼムストヴォ文書の検索。以上の史料・研究文献を検討。 2.成果 (1)入植開始から1920年代初頭にいたる時期のヴォルガ流域ドイツ人の村落・人口・行政機構について、かなりの歴史学的情報を得た。これは、I.プレーヴェ教授(サラトフ大学)その他の研究およびゼムストヴォ文書に負う。 (2)ヴォルガ流域ドイツ人入植地への共同体的土地利用の導入について、その略史を知ることができた。これは、L.V.マリノフスキー教授(バルナウル)その他の研究に負う。 (3)ストルィピン改革によるドイツ人入植地の土地整理(区画地化)について、若干の地域の状況を知ることができた。これは、国立サラトフ州古文書館・同分館での史料調査による。 (4)飢饉(1921-22年)の時期のドイツ人入植地の状況について、若干の情報--主として食料問題、アメリカ政府の援助--を得た。これは、国立サラトフ州古文書館・同分館、Bibliothek des Instituts fuer Auslandsbeziehungenその他での史料調査による。
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