2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12640133
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
福田 亮治 大分大学, 工学部, 助教授 (70238492)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 経史 大分大学, 工学部, 助手 (00244153)
原 恭彦 大分大学, 工学部, 講師 (90208653)
鈴木 昌和 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (20112302)
|
Keywords | 文字認識 / 図形認識 / データ予測 |
Research Abstract |
文字認識をはじめとする比較的単純な2値画像の認識には、しばしば統計的な特徴を用いた手法が用いられる。これらの技術の中には、経験的に取り入れられるものも数多くあり、その全体像を把握するのは困難であるが、およそ1.図形としての分布(通常何らかの特徴量を通して、多次元の分布となる)、2.文書内の文字記号としての分布、3.システムの動きに関する分布に大別して考えることが出来る。これらの視点に立って、対応する基本技術である統計的処理における分布を解析し、より実情にあった処理を考えることで、システムの性能の改善を図るとともに、そこに潜む本質的かつ汎用的な問題の発見と解決を目指すことを目標とした。 これに対し、今年度は昨年度までの成果を踏まえてさまざまな形での拡張を試みた。とくに実装レベルでの適用が遅れている1の立場から、線図形の持つ性質をさらに解明すべく、4.風景画像のなかでの線の持つ印象への影響について調べ、また5.基本的小さな単位での線のパターンの想起させる図形の解析、そして、6.線図形の性質を時間に依存して変化するデータの予測の分野に応用する研究を行った。4.については、線の持つ特徴と特定の印象ごとの相関関係関した評価から、それらにより説明可能な印象の解析をし、5.についてはビットパターンが特定のものに対し、数値的に求めた傾きと、想起される傾きの違いについて解析をした。また6については、データの持つノイズを平滑化する手法に、既存のモデルによる修正を加えることで、著しく壊れたデータを修正する手法を開発した。 さらに、2の立場からは行列の位置関係に関する解析、3の立場からは、複数の選択肢にたいする投票による評価に関する研究をすすめた。
|
-
[Publications] 福田 亮治, 永松聡美 他3名: "時間依存性ひずみの統計的性質に関する研究(その2乾燥収縮ひずみの平滑化)"日本建築学会研究報告 九州支部. 42.1. 157-160 (2003)
-
[Publications] 陽 正典, 福田亮治 他2名: "RUNの構成とその画像から想起される線図形の相関について"第7回あいまいな気持ちに挑むワークショップ講演論文集. 75-76 (2002)
-
[Publications] 中村光紀, 福田亮治 他2名: "風景画像の印象を左右する特徴量について"第7回あいまいな気持ちに挑むワークショップ講演論文集. 77-80 (2002)
-
[Publications] Shunsuke Siraishi, Tsuneshi Ohata: "On a maximization problem arising from a positive reciprocal matrix in AHIP"Bulletin of Informatics and Cybernetics. (to appear).
-
[Publications] T.Kanahori, M.Suzuki: "Detection of Matrices and Segmentation of Matrix Elements in Scanned Images of Scientific Documents"Proceedings of the Seventh International Conference of Document Analysis and Recognition. (to appear).