2000 Fiscal Year Annual Research Report
一酸化珪素メーザー源を利用した銀河系核円盤部の観測的研究
Project/Area Number |
12640243
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
出口 修至 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20197825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 真 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (50270450)
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Keywords | 銀河系 / 銀河中心核 / 一酸化珪素 |
Research Abstract |
本年度は、主として、野辺山45メートル望遠鏡を使用した6素子アレイ受信機の有効性のチェックを行った。出口は、この受信機を実際に使用し、一酸化珪素メーザー輝線による銀河中心核円盤領域のマッピング観測を行って、銀河中心核円盤に9つの一酸化珪素メーザーを検出し、その観測有効性を検証した。また、銀河中心近傍の長周期変光星の位置データーが発表されたので、旧来の受信機を用い、それらの変光星のうち約50個を観測し、その3分の2に一酸化珪素メーザー輝線を検出した。三好は、銀河中心点源方向を更に深く探査し、いくつかのメーザー源の輝線強度が数倍にフレアアップしている事を発見した。これらのメーザー源の超長基線観測を米国国立電波天文台に提案、採択され、観測予定が決まっている。さらに、出口は、海外共同研究者P.R.Woodと協力し、オーストラリアの赤外線望遠鏡を使い、これまでに一酸化珪素メーザーの検出された天体の近赤外観測を行った。また、オーストラリアの電波望遠鏡を使用し、南天の赤外線天体163個を観測し、38個について一酸化珪素メーザー輝線を検出した。本年度、この科研費で購入した大画面液晶モニター付きのパーソナルコンピューターにより、それらのデーターの解析を行った。画像及びデーター解析ソソフトを購入し、画像データーから効率よく値を引き出し、結果を明瞭に表示することができた。大画面液晶モニターを別に購入し、データー解析の効率化を計った。出口は、オーストラリアでの近赤外線観測及び電波観測を行ったため、外国旅費を使用した。また、アルバイト学生を使い、データー整約を行わせたので、謝金を使用した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nakashima and Deguchi,S.: "Detections of SiO and H2O Masers in the Bipolar Nebula IRAS19320+1950"Publication of The Astronomical Society of.Japan. 52・No.5. L43-L46 (2000)
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[Publications] Deguchi,S. et al.: "Near-Infrared Observations of IRAS Sources with SiO Masers at the Inner Galactic Bulge"Publication of The Astronomical Society of Japan. 53・No.2(in press). (2001)
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[Publications] Deguchi,S., et al.: "SiO Maser Survey of the Southern IRAS Sources"Publication of The Astronomical Society of Japan. 53・No.2(in press). (2001)