2000 Fiscal Year Annual Research Report
可視光によるTeVガンマ線時間変動天体の同時観測と星野モニター
Project/Area Number |
12640254
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 正樹 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80210136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 明子 東京大学, 宇宙線研究所, 助手
榎本 良治 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80183755)
木舟 正 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40011621)
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Keywords | ガンマ線天体 / 活動銀河核 / CCDカメラ |
Research Abstract |
活動銀河からのガンマ線放射は、激しく時間変動をしており、TeV領域では15分程度の時間スケールの現象まで報告されている。このような現象を他波長で同時観測して現象の解明に役立てるためには、ほぼ同じ経度にある望遠鏡で観測を行う必要がある。 本研究では、短い時間スケールで可視光領域との同時観測を行うために、CANGAROOガンマ線望遠鏡の脇に小型の光学望遠鏡を設置し、短い時間スケールでの同時観測を実現することを目指す。また観測中の天体付近の星野をモニターして大気の状態を監視し、チェレンコフ観測の質の判断材料を提供することも目的とする。 本年度は小型光学望遠鏡システムを国内で組み上げ、テスト観測を開始した。望遠鏡の架台や鏡筒、冷却CCDカメラは市販のアマチュア用の製品を購入した。望遠鏡は口径30cmのシュミットカセグレン式とし、コンパクトで集光力に優れたものとした。冷却CCDカメラは特に量子効率の高いApogee社のカメラ(Ap-7p)型とし、標準測光が可能なフィルターホイールを装備したものとした。望遠鏡の架台はコンピュータコントロールで天体が自動で導入できるものを用いており、パーソナルコンピュータを通じて遠隔操作が可能である。望遠鏡の主焦点には冷却CCDカメラを設置し、イメージデータもパーソナルコンピュータを通じて読み出す。それぞれのコントロールソフトは市販のものがあるが、両者を統一的にコントロールすることはできないため、現在必要なソフトウェアの作成を行いながら、研究所周辺で実際の星空に向け、活動銀河Mrk421などの観測を行いながら、システムのデバッグと性能試験を行っている。この望遠鏡は次年度にオーストラリアのチェレンコフ望遠鏡の脇に設置する予定である。
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