2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12640258
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Research Institution | NIIGATA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
伊藤 克美 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (50242392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 潔 東邦大学, 理学部, 教授 (80161222)
五十嵐 尤二 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (50151262)
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Keywords | Ads / CFT / Super-pp-wave / super-AdSxS / GW relation / Lattice chiral symmetry / Super Yang Mills / Lattice Gauge Theroy |
Research Abstract |
リストした論文の順序に成果を書く。 10あるいは11次元超重力における、極大超対称性を持つpp-wave背景場が注目されている。この種の背景場上の弦理論はある場合には厳密に解くことができる。従って、AdS/CFT対応の理解、あるいはもっと一般の背景場の超弦理論の研究に役に立つのではないか、と期待されている。論文リストの最初の3編はこの様な背景場に関する研究である。初めの2編ではPenrose極限を代数的観点から研究したものである。第3の論文では、RR電荷の存在する場合のpp-wave背景場における超弦理論の作用をゲージ不変な形で与えた。 五十嵐等の2編の論文では、格子上に定義された自己相互作用しているfermionの系を考えている。第1論文では、GW関係式を求めこの関係式の(非摂動的な)解を求めた。(外場のある場合の研究を除けば)相互作用している系に対してGW関係式を導出した仕事は他に知られていない。次の論文で、GW関係式を含むWT恒等式が見やすくなる様に、格子上に反場形式に定式化した。このときに得られる量子論的マスター方程式(QME)はGW関係式などを含んでいる。QMEの解を閉じた形で求めている。 伊藤等の論文では、格子上に超対称ゲージ論を定義することを目指している。超対称ゲージ論はAdS/CFT対応を通じて弦理論と密接に関連していることもあり、連続理論による理解が進んだ分野である。一方で、ゲージ論の非摂動的取り扱いに大きく役立ってきた格子理論では、超対称性ゲージ論を扱う方法が確立していない。これを与えようというのが我々の目標である。我々の2編の論文では、staggered fermionとリンク変数の系にGrassmann oddな変換が存在し、この変換が超対称性の様に二つの変数を混ぜる様に理論を構成できることを示した。連続での超対称性との関係は今後の研究を待たねばならないが、非自明な成果である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Machiko Hatsuda: "From Super-Ads_5xS^5 Algebra to Super-pp-wave Algebra"Nuclear Physics. B637. 114-120 (2002)
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[Publications] Machiko Hatsuda: "Super-PP-wave Algebra from Super-AdS x S Algebras in Eleven-dimensions"Nuclear Physics. B644. 168-176 (2002)
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[Publications] Machiko Hatsuda: "Gauge invariant action for superstring in Ramond-Ramond plane-wave background"Nuclear Physics. B644. 40-64 (2002)
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[Publications] Yuji Igarashi: "Ginsparg-Wilson Relation and Lattice Chiral Symmetry in Fermionic Interacting Theories"Physics. Letters. B535. 363-370 (2002)
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[Publications] Yuji Igarashi: "Lattice Chiral Symmetry in Fermionic Interacting Theories and the Antifield Formalism"Nuclear Physics. B640. 95-118 (2002)
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[Publications] Katsumi Itoh: "Towards the Super Yang-Mills Theory on the Lattice"Progress of Theoretical Physics. 108. 363-374 (2002)
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[Publications] Katsumi Itoh: "Novel Approach to Super Yang-Mills Theory on Lattice-Exact fermionic symmetry and "Ichimatsu" pattern"The Journal of High Energy Physics. 02・033. 1-25 (2003)