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2000 Fiscal Year Annual Research Report

X線天文衛星データを用いた太陽X線による地球高層大気のアルベドと蛍光X線の研究

Research Project

Project/Area Number 12640433
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

伊藤 真之  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (40213087)

Keywordsアルベド / 太陽X線 / 高層大気
Research Abstract

本研究は、X線天文衛星による宇宙観測の副産物として得られる太陽X線の地球大気によるアルベドと蛍光X線のスペクトルおよびその時間変化を調べることを目的としている。平成12年度には、準備段階として地球大気と太陽X線の相互作用をモンテカルロ・シミュレーション・プログラムを作成して調べ、1-100keVのエネルギー領域で、アルベド効率やアルゴンの蛍光X線強度などをエネルギーや角度への依存性を含めて評価した。大気モデルとしては、地表から高度500kmまでの領域で密度および化学組成の高度依存性を考慮したモデルを用いた。大気に垂直入射したX線に対して、平均吸収高度は、2keV、5keV、10keVのエネルギーで、それぞれ約100km、80km、70km程度、地球大気圏外に出るアルベドX線および蛍光X線を生じる割合は、同じエネルギーに対して、0.0003、0.003、0.01程度となる。
ひきつづき平成13年度には、X線天文衛星「あすか」に搭載された位置検出型ガス蛍光比例計数管(GIS)によって得られたデータの系統的解析を行なう。「あすか」は、1993年に打ち上げられ、2001年にミッションを終了したが、この期間は太陽活動の極小期から極大期にわたる期間をカバーしており、太陽X線アルベドの経年変化に関する有用な情報が含まれる。
なお、当初の研究計画としては、平成12年初頭に打ち上げが予定されていたASTRO-E衛星のマイクロカロリメータによって得られる高分解能スペクトルの解析を視野にいれていたが、ASTRO-E衛星は軌道投入に失敗した。このため、本研究では、「あすか」によって得られたデータの解析を中心に行なう。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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