2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12640434
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
長澤 親生 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80145664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 泰邦 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (10305419)
阿保 真 東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (20167951)
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Keywords | 中間圏界面 / 共鳴散乱ライダー / 気温 / ナトリウム層 / 原子フィルター / 色素レーザー |
Research Abstract |
本研究は、中間圏のナトリウム原子層を利用した温度測定用共鳴散乱ライダーの改良を行い、昼夜連続観測可能なライダーの開発を目的として行われた。昼間のナトリウム層の安定測定を実現するために、昼間の背景光雑音を大幅に減少させるファラデー蒸気フィルターの改良を行った。本年度は前年度改良したファラデー蒸気フィルターを用い、主に中間圏ナトリウム原子層の昼夜連続観測を行った。2001年度には12月に最大で74時間連続の観測に成功するとともに、24時間以上の連続観測に4回成功した。これらのプロファイルには、6時間、8時間、12時間等のtidal waveの波動現象や、65時間という長い周期の波動も確認された。更に昼間のナトリウム層の観測から、従来その存在が確認できていなかった、昼間のスポラディックナトリウム層も数例確認することが出来た。これらの得られたデータは、更に詳細な解析、レーダー等他の観測データとの比較を行っており、今後更に新たな知見が得られることが期待できる。
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