2000 Fiscal Year Annual Research Report
西南日本とニュージーランドの付加体の変成履歴と地体構造の比較研究
Project/Area Number |
12640444
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西村 祐二郎 山口大学, 理学部, 教授 (20034712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯崎 行雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90144914)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
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Keywords | 西南日本の付加体 / ニュージーランドの付加体 / 変成履歴 / 地体構造 / K-Ar年代 / 炭質物d_<002>値 / 白雲母b_0値 / 微化石年代 |
Research Abstract |
西南日本とニュージーランドとの付加体形成と変成履歴の比較研究のため,野外調査と室内研究(薄片観察,ならびに炭質物のd_<002>値,白雲母のb_0値およびK-Ar年代の測定)を行った。また,成果の一部を学会で報告し,論文として学会誌に掲載した。 1.西村は九州・沖縄諸島の幾つかの付加体地域を調査し,有効な炭質物および再結晶白雲母試料を採集し,それらの炭質物のd_<002>値およ白雲母のb_0値を測定し,再結晶白雲母のK-Ar年代試料を準備した。既存のニュージーランドの付加体試料について,上記の炭質物や白雲母の検討を行い,さらに白雲母のK-Ar年代測定試料を準備した。また,西村はニュージーランドの付加体の野外調査を実施し,有効な岩石試料を採集するとともに,タゴ大学のCoombs名誉教授およびLandis教授ならびにオークランド大学のBlack教授とそれぞれ研究打ち合わせを行った。 2.板谷は主として再結晶白雲母のK-Ar年代測定に従事したほか,四国の付加体地域を調査し,有効な炭質物および再結晶白雲母試料を採集した。 3.磯崎は中国地方の付加体地域を調査し,有効な炭質物および再結晶白雲母試料を採集するとともに,微化石(放散虫やコノドント)の抽出を試みた。 4.これらの成果の一部は裏面の研究発表欄に記載したほか,幾つかの成果を学会で報告した。また,現在幾つかの成果を論文にまとめつつある。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 高見美智夫: "山口県東部の接触変成帯における炭質物の石墨化とK-Ar白雲母年代の若返り"地質学雑誌. 106・2. 151-160 (2000)
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[Publications] Tatsumi,Y.: "Activation of Pacific mantle plumes during the Carboniferous : Evidence from accretionary complexes in southwest Japan"Geology. 28・7. 580-582 (2000)
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[Publications] Nishimura,Y.: "Continuous metamorphic gradient documented by graphitization and K-Ar ages, southwest Otago, New Zealand"American Mineralogist. 85・11-12. 1625-1636 (2000)
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[Publications] 辻森樹: "西南日本内帯大江山地域の普甲峠変成沈積岩に産する4〜4.5億年含藍晶石緑れん石角閃岩"地質学雑誌. 106・9. 646-649 (2000)
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[Publications] 太田彩乃: "宮崎県高千穂町上村のペルム系岩戸層および三田井層の層序:海山頂部相石灰岩中に確認された茅口階,呉家平階および長興階"地質学雑誌. 106・12. 853-864 (2000)