2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12640446
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
榊原 正幸 愛媛大学, 理学部, 助教授 (80202084)
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Keywords | 三波川結晶片岩 / 塩基性片岩 / 緑色珪質片岩 / 珪質片岩 / 海洋プレート層序 / 全岩化学組成 / 希土類元素 / 鉱物化学組成 |
Research Abstract |
1)昨年度行った四国中央部の愛媛県新居浜市国領川ルートおよび高知県土佐山村汗見川ルートに加えて,愛媛県川内町の滑川および中山川ルートにおいて,精密な野外調査を行った.その結果,三波川結晶片岩は塩基性片岩-緑色珪質片岩もしくは石灰質緑色珪質片岩-石灰質珪質片岩の順に累重する海洋プレート層序が識別されることが明らかになった.このことは深部付加体においても,海洋プレート層序が保存されており,現在の三波川変成帯の付加体としての構造を理解する上で最も重要な情報である. 2)備品として購入した携帯型コアピッカーも使用して,系統的な試料採取を行った.採取したすべての試料の岩石薄片を約100枚作成し,既存の偏光顕微鏡を用いて岩石記載を行った. 3)1)で識別された海洋プレート層序を構成する岩石の構成鉱物のモードを既存のポイントカウンターを用いて計測した.その結果,海洋プレート層序を構成する岩相の構成鉱物の量比,特に緑色鉱物,は漸移的に変化することが明らかになった.このことは識別された海洋プレート層序が三波川変成作用後もそのまま保存されていることを示唆している. 4)採取した代表的試料の全岩化学組成を測定した.測定は既存の蛍光X線分析装置を用いて,主要元素および微量元素を,また京都大学原子力実験所における放射化分析によって希土類元素の濃度を測定した.また,各構成鉱物のEPMA分析も行った.
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Research Products
(1 results)