2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12650141
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
丸井 悦男 岐阜大学, 工学部, 教授 (10024598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 弘樹 岐阜大学, 工学部, 助手 (10262750)
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Keywords | 減衰能 / 粘着テープ貼付 / 無電解めっき膜 / 表面複合構造化 / 衝激加振 / 正弦波加振 / 三角波加振 / 薄板振動系 |
Research Abstract |
振動板表面に粘着テープを貼付するなどの簡便な方法により,減衰能を向上させることを目指して研究を継続した. 実際の機械構造においては衝撃的な負荷により生じる振動ばかりではなく,経時変化する負荷による振動を抑制することも重要である.そこで経時変化する負荷の代表として,正弦波,三角波変位を振動系に負荷したときの減衰能を評価した.負荷点と振動の測定点を最適に選択しないと,減衰能の評価を誤ることになる.一辺を固定された薄板状の振動体の固定辺に近い場所に負荷をかけ,自由辺に近い場所に測定点を設けると,減衰能を正確に評価することが可能となることを確認した. 振動特性に関わらず,自由振動(衝撃)に対する減衰能が優れている粘着テープを貼付すれば,正弦波,三角波に対する減衰能も向上することが確かめられた.しかし,自由振動時の減衰能に比較して減衰比が大きく評価され,自由振動時のものとは異なっていた.これは,正弦波等を負荷するための加振点において振動板に摩擦力が作用し,このために減衰比が大きくなったものと推定した. さらに,昨年度から引き続いて振動板表面を無電解めっき膜で表面改質した場合にも,減衰能が向上することを再確認するとともに,めっき膜内,めっき膜と振動板表面間に作用するせん断力が減衰能向上に有効であることをめつき膜の断面写真から確認した.
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