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2001 Fiscal Year Annual Research Report

分子レベルでの固体表面微細構造成形による流体流動制御

Research Project

Project/Area Number 12650169
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

山本 恭二  岡山大学, 工学部, 教授 (80026103)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 百武 徹  岡山大学, 工学部, 助手 (20335582)
Keywords稀薄気体 / 温度適応係数 / 運動量適応係数 / アルゴン気体 / キセノン気体 / 白金表面 / 分子動力学 / クエット流
Research Abstract

固体表面の性状により,固体表面における気体分子の適応係数,固体に働く応力,表面に伝わる熱流がどのように変わるかを,固体表面として白金,気体分子としてXe, Arを取り,二平面間の気体に対し,気体分子の動きに対してはモンテカルロ法を,また,気体・固体分子の干渉には分子動力学法を用いて調べた。表面性状としては,滑らかな場合,分子の大きさ程度の粗さがある場合,滑らかな表面に異分子が物理吸着している場合,金属結晶格子の方向が異なる場合などを取り扱っている。上下の板が異なる速度で動くクエット流れと上下の板の温度が異なる問題を解析した。取り扱っている壁の温度を300Kとしている。解析により,次のような結果を得た。清浄かつ滑らかな表面において,Ar気体分子の接線方向運動量適応係数は0.19であり,一方,Xe気体では0.81であった。また,温度適応係数は,Ar気体で0.49,Xe気体で0.85である。実験では,温度適応係数が,それぞれ,0.55,0.858であることから,現在の解析がほぼ妥当な値を実現している。さらに,Xe分子が物理吸着の状態にある白金表面におけるAr分子の温度適応係数は0.73であり,この値は,特に浄化していない白金表面でのAr温度適応係数の実験値0.85に近い値となっている。白金表面に分子的な大きさの粗さがある場合には,Ar気体に対する接線方向運動量適応係数は0.74となり,また温度適応係数は0.37であることが示された。この場合の上壁の温度は360Kとしている。この上壁の温度を変える場合,清浄かつ滑らかな表面とXe分子が物理吸着の状態にある表面においては,温度適応係数は,温度の上昇に伴って,減少するが,表面が粗い場合には,下壁温度との差が小さい場合には,温度適応係数は小さくなり,断熱効果のあるということが示された。これは,表面の粗さが気体分子を跳ね返し,壁とのなじみを弱くしていることによるものである。
以上の場合の白金表面はミラー指数が(1,1,1)にあるが,これが(1,0,0)の場合においても適応係数にはさほど変化のないことも明らかにされている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 山本恭二: "滑らかな白金表面上のすべり流"日本機械学会論文集B編. 67巻655号. 610-616 (2001)

  • [Publications] Kyoji Yamamoto: "Slightly rarefied gas flow over a smooth Platinum surface"Rarefied Gas Dynamics. 339-346 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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