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2001 Fiscal Year Annual Research Report

送水管の安定化制御のための構造系と制御系の同時最適設計

Research Project

Project/Area Number 12650222
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

土岐 仁  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (80134055)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平元 和彦  秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (00261652)
Keywords構造系と制御系の同時最適設計 / 片持送水管 / 能動制御 / LQG制御則 / 操作エネルギ / 閉ループ限界流速 / 局所ランダム探索
Research Abstract

片持送水管の不安定現象を安定化するために,種々の能動制御手法が提案され,限界流速の向上に著しい効果があることが示されてきている.徒来の能動制御系設計手法は,はじめに限界流速(能動制御を想定していない),強度,重量などの構造設計に関する規範に基づいて送水管を設計した後,能動制御を行うコントローラを設計する2段階からなっていた.送水管の能動制御系設計の主要な目的は,その限界流速の向上であるが,上述の設計手法では,構造系である送水管は,能動制御の適用を想定して設計されていないため,制御を行った閉ループ系の限界流速力が最大になる保証はない.
本研究では,1本の断面形状可変なはりが,2本の送水管ではさまれた複合送水管を考え,閉ループ系の限界流速が最大となるように,構造系の設計変数であるはりの形状,センサ・アクチュエータ配置と,制御を行うコントローラを同時に最適設計する手法を開発した.はりの形状は,長手方向に等分割された各部分の幅が調整可能な段付形状とし,コントローラは,LQG制御則により求めるものとした.最適設計の意味が明確となるように,最適化の過程ではりの総体積は一定とし,制御を行うためのエネルギ量には上限値を定めた.本最適設計問題に対して,局所ランダム探索による最適設計法を提案した.シミュレーションにより,最適なはり形状,センサ・アクチュエータ配置は,操作エネルギ量の上限値に依存して変化することがわかった.この結果は,送水管の能動制御系設計において,同時最適設計の手法を適用する必要性を強く示唆するものである.シミュレーション結果に基づき実験を行い,最適設計された閉ループ系の限界流速が,理論値と非常に高い精度で一致することを確認した.さらに,同時最適設計が,従来の能動制御手法で得られた閉ループ系より限界流速が高くなっていることを確認し,提案する設計手法の有効性・重要性を示した.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 土岐 仁: "片持送水管の構造系と制御系の同時最適設計-複合送永管に対する実験的検証-"日本機会学会論文集(C編). 68・667(印刷中). (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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