2000 Fiscal Year Annual Research Report
居住環境における行動蓄積のための動作解析手法に関する研究
Project/Area Number |
12650244
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 武俊 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (20272586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 知正 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50235371)
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Keywords | 動作解析 / 動作データベース / 行動蓄積 / 視覚センサ / 圧力センサ / 動作理解 |
Research Abstract |
本研究では,人間と機械が密に協調する将来の人間支援システムに不可欠な基礎的技術となる動作認識手法の開発を目指し,その中核となる動作解析・モデル化について「人間の活動の基盤である居住環境における日常行動」を対象に研究を行う.そのために,人の日常行動を解析するための道具立てを開発し,それにより記録・蓄積された行動情報を解析処理するための手法を確立する.これまでに進めてきた視覚センサ群や圧力センサ群に関するセンサ情報処理研究をおしすすめ,それらから得られる情報を統合処理することでシンタクティックレコーディング(統語的記録)するシステムの開発と長時間・長日数にわたって記録された行動情報の解析手法を研究している. 本研究では,動作データベースの統計分析に基づく動作解析手法の開発として,人間と機械が密に協調する将来の人間支援システムに不可欠な基礎的技術となる動作認識手法の開発を念頭に,その中核となる動作解析,モデル化を中心課題としている.初年度の今年は,まず,モーションキャプチャスタジオで取得されたデファクトスタンダードのBVH形式で記録された運動情報集であるBIOVISION社のMOTIONCOLLECTIONなどのデータとこれまでの研究で天井カメラは床センサにより長時間・長日数にわたってためてきた日常生活空間における動作情報を比較分析することにより,単なる関節位置・姿勢といった運動情報と「まっすぐ歩いている」「ものを右手で引き寄せた」といった行為・動作情報との対応関係の統計的解析を行なった。 視覚センサ群と圧力センサ群の統合による動作理解手法の開発として,人の日常行動を解析するための道具立てとして,過去の研究で開発してきた天井カメラセンサ・床センサから得られる位置・姿勢情報から上で述べたようなレベルの行為・動作情報として認識するための手法の開発を開始した.それにより,記録,蓄積された行動情報を動作として理解する手法確立の可能性が示された。
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