2000 Fiscal Year Annual Research Report
顔動画像を用いた自動顔器官輪郭抽出と顔表情認識に重要な要素検討
Project/Area Number |
12650255
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
小林 宏 東京理科大学, 工学部・機械工学科, 助教授 (20281412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 耕生 東京理科大学, 工学部・機械工学科, 助手 (60318219)
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Keywords | 顔器官輪郭自動抽出 / 顔画像処理 / 顔表情認識 |
Research Abstract |
顔や表情などの顔情報は,コンピュータとのインタフェースやコミュニケーション,感情の認識等の観点から注目され,重要視されているにもかかわらず,画像処理特有の困難さから汎用的なソフトウェアは開発されていない.そこで,本年度は,汎用性が高く誰でも手軽に扱うことができるようにWindowsをベースとし,眉,目,鼻,口の輪郭(顔器官輪郭)を安定的に高速で抽出するソフトウェアの開発を目的とした.さらに,応用アプリケーションの開発を容易にするために,各顔器官を抽出するまでの関数ソフトウェアを,Windowsの標準API(Application Programming Interface)として用意した. 顔器官輪郭抽出は以下のようにして実現した.取り込まれた画像から,まず,眉から目にかけての輝度値分布を基にした相互相関計算等により,高精度で瞳を抽出するソフトウェアを開発した(瞳位置抽出API).そして,左右瞳位置を基準に,顔器官(眉,目,鼻,口)を必ず含む領域を特定できるので(顔器官矩形領域特定API),各領域を各顔器官の形状特徴を用いて解析することで,その輪郭を高速かつ高精度で抽出するソフトウェアを開発した(顔器官輪郭抽出API).このように本研究では,顔器官輪郭等を抽出するために必要となる複数の関数を,汎用的なAPIとして開発した.最終的に抽出された顔器官輪郭と,人間がマウスにより抽出した結果とを比較し,本開発ソフトウェアが,十分に高精度で輪郭を抽出できることを確認した.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] H.Kobayashi,H.Takahashi,T.Kimura and K.Kikuchi: "Study on Automatic Diagnosis of Psychiatric Disorder by Facial Expression"Proceedings of 2000 IEEE International Conference on Industrial Electronics. 487-492 (2000)