有限要素法による表面PM形同期モータの最適設計法の研究

2000 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12650284
• Research Institution: Kyushu University
• Principal Investigator: 袈裟丸 勝己 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (60112299)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 高見 弘 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (30179551) ; 吉田 欣二郎 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (80037986)
• Keywords: 有限要素法 / 表面形PMモータ / 三次元解析 / PMコーティング / 逆突極性

Research Abstract

1.三次元有限要素法による表面PM形同期モータの特性シミュレーションの研究
平成12年度設備備品費により、パーソナルコンピュータ(イーヤマ製PCV800JD5-A7)を購入して、これに三次元電磁解析ソフト「PHOTO」をインストールし、回転機電磁場解析システムを構築した。これにより、研究代表者が考案した表面PM形同期モータの厳密な三次元モデルを作成し、固定子巻線端部の磁界分布を明らかにした。また、回転子PMのスキューによるディテント力低減効果を詳細に解明した。
2.PM形同期モータの最適設計法の確立
回転子PM部のNi、Alコーティングを考慮したPM部うず電流損失の有限要素解析を行い、Niによるコーティングを行うことによって、うず電流損失は小さくなることが確認できた。さらにメカニカルな位置センサなしで、回転子の位置が検出可能な弱逆突極性を有する表面PM形同期モータを考案、その優秀な運転特性を明らかにして、PMモータの最適PM構造に対する設計指針を得た。

Research Products

• [Publications] Kinjiro Yoshida: "Eddy-Current Loss Analysis in PM of Surface-Mounted-PM SM For Electric Vehicles"IEEE Trans.on Magnetics. 36・4. 1941-1944 (2000)
• [Publications] 吉田欣二郎: "表面PM形同期モータのPM部うず電流に及ぼすPMコーティングの影響"電気学会論文誌. 121-D・1. 139-140 (2001)