2001 Fiscal Year Annual Research Report
パイロットシンボルを用いた移動体通信の新方式に関する研究
Project/Area Number |
12650366
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
坂庭 好一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30114870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 智治 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (20262280)
山田 功 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50230446)
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Keywords | 移動体通信 / フェージング / パイロットシンボル / 最尤推定 / フェージング補償 |
Research Abstract |
本研究は,移動体通信において最も大きな障害となるフェージングと同一チャネル間干渉に関して,送信データに周期的にパイロットシンボルを追加し,これを用いてデータシンボルにおけるフェージングならびに同チャネル間干渉を推定・補償することによって,高能率な情報伝送を実現する新しい移動体通信方式を開発・確立することを目的とする. 従来パイロットシンボルを用いたフェージングの推定・補償技術については,三瓶(信学論(B),no.1, 1989)による多項式補間によるフェージングの推定法,Cavers(IEEE, Trans.VT, Nov.,1991)によるフェージングの最尤推定法などが代表的方法として知られており,中でもCaversによる最尤推定法が最も優れた特性を示す方法と考えられてきた. 本研究で提案している推定法は上記最尤推定法の変形と捉えることの出来る方式であるが,Caversの最尤推定法とは推定に用いるデータが異なり,パイロットシンボルに対するフェージング観測値に加えて,(1)前フレームにおけるデータシンボルに対するフェージング推定値,(2)更に復号シンボル値で規格化した規格化フェージング推定値,を用いることにより,従来方式に比べて格段に優れた推定法を与えることが予見され,シミュレーションによりその優位性が確認出来た.また,各種設計パラメタの選定法に関する指針を得ている.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Ganko, L.H.Nam, K.Sakaniwa: "Improvement of Extended Symbol-Aided Estimation for Raeyleigh Fading Channels"電子情報通信学会英文論文誌. E81-A. 2078-2082 (1998)
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[Publications] L.H.Nam, K.Sakaniwa: "An Analysis of a 16QAM System using Extended Symbol-Aided Estimation under Rician Fading Channels"電子情報通信学会英文論文誌. E81-A. 1276-1283 (1998)
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[Publications] L.H.Nam, K.Sakaniwa: "Extended Symbol-Aided Estimation for Non-selective Rayleigh Fading Channels"電子情報通信学会英文論文誌. E80-A. 2144-2154 (1997)