2000 Fiscal Year Annual Research Report
ユニバーサル・アドホックネットワークに関する基礎研究
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12650371
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
仙石 正和 新潟大学, 工学部, 教授 (30002017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柄沢 直之 新潟大学, 工学部, 助手 (30313505)
中野 敬介 新潟大学, 工学部, 助教授 (80269547)
間瀬 憲一 新潟大学, 工学部, 教授 (90313501)
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Keywords | アドホックネットワーク / オープン・コミュニティー・ネットワーク / 情報共有 / パケット無線方式 / フラッディング / 無線LAN / スループット / マルチホップ |
Research Abstract |
アドホックネットワークの従来技術と発展動向を調査した。次世代のアドホックネットワークとしてのユニバーサル・アドホックネットワークの概念を明確化し、ひとつの適用例として、地域にコミュニケーション・ポート(CP)を配置し、移動端末との情報授受、CP間の情報共有等を行うオープン・コミュニティー・ネットワークの概念を提案した。近隣に存在する不特定多数の移動端末の存在を認識する方法として、パケット無線方式を前提に、ハローパケットを端末相互で交換してクラスタを構成する手法とそのクラスタを用いてパケットのフラッディングを効率化する方法を開発し、シミュレーションにより有効性を検証した。また、パケット無線方式の通信装置として無線LANを用い、実際にノートパソコンを移動端末とした無線アドホックネットワークを構築した。構築した無線アドホックネットワークにおいて,マルチホップ通信、ルーティングアルゴリズムの動作を確認した。さらに基礎実験として、無線アドホックネットワークの品質測定実験を行い、無線LANを用いた無線アドホックネットワークのスループット特性を明らかにした。また,よりよいスループット特性を得るためには、通信距離、転送データ量を考慮に入れたネットワーク運用が重要であることを示した。 一方、移動携帯端末から、CPに蓄積された情報をアクセスする方式を開発した。その情報アクセス方式は、定期的に放送されている情報から必要な情報をダウンロードする機能を有し、その機能の正常動作を確認した。さらに、ダウンロードするための情報の適切な放送周期についても検討を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kenichi MASE: "Flooding Schemes for a Universal Ad Hoc network"2000 IEEE International Conference on Industrial Electonics, Control and Instrumentation (IECON-2000). (2000)
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[Publications] 和田義行: "クラスタを用いるアドホックネットワークにおける効率的なフラッディング方式"電子情報通信学会技術研究報告. 13-18 (2000)
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[Publications] 和田義行: "クラスタリングを利用した効率的なパケットフラッディング方式"2000年電子情報通信学会ソサエティ大会論文集. 124 (2000)
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[Publications] 久住美保: "無線LANにおけるアドホックネットワークに対する一考察"2001年電子情報通信学会総合大会論文集. (2001)
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[Publications] 橋本陽介: "モバイル端末を用いた情報アクセスの一方式"2001年電子情報通信学会総合大会論文集. (2001)
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[Publications] 間瀬憲一: "電子情報通信学会誌(解説記事)"アドホックネットワーク. 8 (2001)