2002 Fiscal Year Annual Research Report
断層運動及びそれによる地盤変状を考慮に入れた地震動作成に関する研究
Project/Area Number |
12650477
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三浦 房紀 山口大学, 工学部, 教授 (60109072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪井 利弘 永楽開発株式会社, 設計部技術課, 主任(研究職)
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Keywords | 断層モデル / 数値シミュレーション / 地震動 / 断層変異 / 3次元有限要素法 / 鳥取県西部地震 |
Research Abstract |
本研究は、非線形の有限要素法を用いて断層運動とともに地震波の発生をシミュレーションし、断層の破壊過程を明らかにするとともに、断層直上あるいはごく近傍の地震波の特性を明らかにすること、さらに、台湾の集集地震やトルコのコジャエリ地震に現れたような断層運動に伴う地盤の永久変位の特性を明らかにすることを目的に実施したものである。 断層運動を詳細に明らかにするには3次元解析が不可欠であるが、その場合には極めて多くのメモリーを必要とする。そこでまず3次元解析と2次元解析をパラメトリックに行い、断層破壊過程と地殻および地盤の3次元挙動を2次元モデルでどの程度表現できるかを明らかにした。 次に3次元解析を行うには、モデル作成および解析結果の処理に極めて多くの労力を要する。そこで画面を見ながらモデルの作成を容易に行え、かつ解析結果を容易に表示できるプリプロセッサー、ポストプロセッサーを開発した。その際、インターネットを用いてシミュレーションができるようにWeb上にそれらを構築した。これによって多くの人が用意に解析をすることが可能となった。 このように開発、改良した解析手法を用いて、実際の地震動をどの程度シミュレーションできるか、2000年に発生した鳥取県西部地震の断層破壊過程をシミュレーションし、実際に観測された地震波とシミュレーションで得られた地震波の比較を行った。その結果、ほぼ同程度の大きさの波形が得られることが確認された。 現在これらの成果を論文集に発表すべく論文にまとめているところである。
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