2000 Fiscal Year Annual Research Report
ITSを活用した公共交通活性化のための計画立案評価支援システムの開発研究
Project/Area Number |
12650527
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高山 純一 金沢大学, 工学部, 教授 (90126590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 吉保 長野工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (70191161)
沼田 道代 金沢大学, 工学部, 助手 (10180689)
木俣 昇 金沢大学, 工学部, 教授 (30026166)
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Keywords | 公共交通計画 / コミュニティバス / 最適バス路線網 / 遺伝的アルゴリズム / バス優先信号 / 交通行動分析 / ネットワーク交通流 / ペトリネット |
Research Abstract |
本年度は、基本モデルであるバス交通需要に対応した最適バス路線網作成システムの開発と多様なバス交通サービスを提供するための通勤時ならびに観光期を対象としたP&BRシステムの導入評価モデルの開発を行った。 (1)バス交通需要の変化に対応したバス路線網の再編(最適バス路線網の作成)はバスの運行方法、運賃制度の見直しとともに非常に重要な課題である。本研究では遺伝的アルゴリズムを用いることにより、バスの運行スケジュールを考慮した最適バス路線網作成システムの開発を行った。現在、既にその基本モデルができているので、ここでは乗り換えバス停選択モデル、ならびに運転手の勤務形態を考慮することにより、より実用的なモデルとして改良を行った。 (2)CGを用いたバス運行の交通安全対策検討システムについては、特に細街路のバス路線を主体とするコミュニティバス導入路線の事前検討システムの開発を行った。 (3)最適な道路交通情報の提供によるバス交通のサービスレベル向上策については、路線バスならびにP&BRシステムを対象に、情報提供効果について室内実験により、その有効性を検討した。なお、次年度は次の点について検討し、さらなる実用化を目指したい。 (4)バス停ならびにバス優先信号の最適設計システムの構築を目指すために、個々の車両の動きをミクロにシミュレートできるペトリネットシミュレーションモデルとエキスパートシステムを組み合せて検討するシステムの開発を行う予定である。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 高山純一: "金沢市におけるコミュニティバス導入効果-金沢ふらっとバスを事例として-"都市計画論文集. 35. 181-186 (2000)
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[Publications] 高山純一: "大規模イベントを対象とした市内交通規制の影響評価法"土木計画学研究・講演集. 23(2). 283-286 (2000)
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[Publications] 高山純一: "コミュニティバスの路線網策定システムの構築"土木計画学研究・講演集. 23(2). 375-378 (2000)
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[Publications] 高山純一: "運転士勤務時間を考慮したバス路線網計画策定システムの構築"土木学会中部支部研究発表会講演概要集. 平成12年度. 363-364 (2001)
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[Publications] 木俣昇: "交通流ペトリネットシミュレータの実用化システムの開発"土木情報システム論文集. 9. 31-40 (2000)
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[Publications] 木俣昇: "ミクロ交通流のペトリネットシミュレータの検証に関する基礎的研究"土木計画学研究・講演集. 23(1). 415-418 (2000)
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[Publications] 柳澤吉保: "信号交差点を考慮した高度交通管理のためのネットワークフローの評価"交通工学研究発表会論文報告集. 19. 29-32 (1999)
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[Publications] 柳澤吉保: "観光地での情報提供が所要時間の予測とP&BR選択行動に及ぼす影響分析"交通工学研究発表会論文報告集. 20. 101-104 (2000)
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[Publications] 柳澤吉保: "情報提供を考慮した観光期P&BRの選択行動に関する実験分析"都市計画論文集. 35. 559-564 (2000)
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[Publications] 柳澤吉保: "信号交差点と情報提供を考慮した日々の動的ネットワークフロー評価システム"土木計画学研究・講演集. 23(2). 367-370 (2000)