2001 Fiscal Year Annual Research Report
建築骨組の地震時限界性能応答解析におけるモデルと解析法の予測信頼度の評価
Project/Area Number |
12650573
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
森迫 清貴 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (90127168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 聖晃 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (00243121)
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Keywords | 解析モデル / 梁-柱有限要素モデル / 予測精度 / つり合い経路解析 / ひずみ増分制御法 / 整合剛性列形成問題 / 地震応答解析 / 立体骨組 |
Research Abstract |
建築構造設計において,使用される構造解析法,解析プログラムおよび解析に伴うモデル化によるばらつき・信頼度に関する課題は,現在の性能規定型設計への移行に伴い,今まで以上に重要となりつつある。特に,全体崩壊や骨組に組み込まれたブレースの座屈挙動などの終局限界状態の予測,強地震動に対する動的応答予測などでは,評価対象とする応答量によっては,解析法,解析モデルによる差異は無視できないものとなる可能性が高い。本研究の目的は,多層建築骨組を対象として,終局状態までのつり合い経路解析法および強地震動をうける骨組の解析法,解析モデルによる応答解析結果の違いを例示し,応答信頼性指標を確認する方法に関するばらつき・信頼度について考察することである。 本年度は,梁-柱有限要素モデルについて,その精度検証と適用範囲の拡張に重点をおいて研究を遂行した。その成果を要約すると,以下のようになる:1)弾塑性つり合い経路解析における整合剛性行列形成問題への新たな対処法としてひずみ増分制御法を提案した。2)立体梁-柱有限要素モデルにより,小型鋼骨組の振動台実験の挙動をひずみ応答のレベルまでの高精度の予測に成功した。 しかし,基準とすべき解析法の整備に想いのほか時間を要し,上記目的に対する直接的な成果は未だ十分とは言えない。今後,現在までに整備した解析法を基準として,建築構造設計で使用されている構造解析法,解析プログラムおよび解析に伴うモデル化のばらつき・信頼度についての検討を継続して行う予定である。
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Research Products
(2 results)