2000 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート充填円形鋼管柱とH形鋼梁の接合部耐力と変形性能に関する研究
Project/Area Number |
12650577
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
河野 昭彦 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (60136520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堺 純一 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助手 (30215587)
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Keywords | コンクリート充填円形鋼管柱 / 柱・梁接合部 / 鋼管の局部変形 / 柱・梁フランジモデル試験体 |
Research Abstract |
コンクリート充填円形鋼管柱とH形鋼梁の接合部耐力と変形性状を調べるため,まず汎用プログラムMARCK4を使用して外ダイヤフラム形式2種類,有孔通しダイヤフラム形式,無補強形式の計4シリーズ24体の柱・梁フランジモデル試験体の設計を行った。ダイヤフラムと柱鋼管柱の解析モデルは,XY,YZ,ZX平面を対称とする8分の1モデルである。解析結果から,試験体の形状寸法を決定した。その場合,本研究の目的である接合部耐力と局部変形の把握のため,ダイヤフラムと接合部の同時破断型の試験体と,梁破断型の試験体を設計した。この設計に基づき,4シリーズ各6体計24体の試験体を製作した。次にこの4シリーズのうち外ダイヤフラム形式1シリーズ6体の実験を行った。試験体は径厚比が30,40,60であり,各径厚比ごとに梁破断型・同時破断型の2タイプとなっている。実験の結果,梁破断型で設計した試験体は全て梁で破断し,同時破断型で設計した試験体は径厚比30のものが梁破断となり,残りは接合部破断となった。全ての試験体で最大耐力比はほぼ1となっており,梁フランジは耐力を発揮できた。また,径厚比が増すにつれ鋼管柱の局部変形量が大きくなること,接合部で破断した試験体はダイヤフラムがかなり塑性変形したこと,梁破断型の試験体に比べて,同時破断型の試験体のうち接合部で破断したものは鋼管柱の局部変形量,ダイヤフラムのひずみが大きいことから接合部が変形することによって梁の変形量が相対的に減少することが実験結果より明らかになった。
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Research Products
(1 results)