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2000 Fiscal Year Annual Research Report

鉄筋コンクリート建物の中間層崩壊に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12650582
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

芳村 学  東京都立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20210768)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 孝也  東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50305421)
Keywords鉄筋コンクリート柱 / 中間層崩壊 / せん断破壊 / 軸力保持限界 / せん断力 / 軸力化 / 載荷履歴 / 破壊モード
Research Abstract

1995年兵庫県南部地震では,RC系建物中間階のある層において柱がせん断破壊を起こしたあとついには軸力保持限界に達して軸方向に崩壊したものが数多く見られた(中間層崩壊)。ここで,軸力保持限界とは,破壊の進展に伴いついには軸力保持能力を喪失して軸方向に崩壊する状態を指す。このような崩壊の再発を防止する上で,RC柱の軸力保持限界と,そこに至るまでの過程を知ることが重要であると考えられる。そこで,せん断破壊型RC柱を4体作製し,比較的低軸力下での水平加力実験を行い,軸力保持限界に達するまでの挙動について考察した。なお、試験体の形状寸法、配筋、コンクリート強度は同一とし,軸力比と載荷履歴をパラメータとして実験を行った。加力は一定軸力を加えた状態で、逆対称変形となるように水平力を加え、鉛直変形があらかじめ設定したリミット(50mm)を超えた時に軸力保持限界に達したとし、実験を終了した。
実験から得られた結果は以下のとおりである。
(1)軸力比0.27程度までの軸力であれば,せん断力がゼロ近くになるまで安定して軸力を保持することができる。
(2)軸力比が大きいほど,軸力保持限界時変形が小さい。軸力比0.18では水平変形約10%〜20%,鉛直変形約2%〜4.5%であったのに対して,軸力比0.27では水平変形約3%〜5%,鉛直変形約1%であった。
(3)載荷履歴は軸力保持限界に影響を及ぼす。軸力比0.27では,破壊モードが同じせん断となり,繰り返し載荷のほうが単調載荷より軸力保持限界時水平変形,鉛直変形が小さかった。しかし,軸力比0.18では,単調載荷がせん断破壊であったのに対して繰り返し載荷では付着割裂破壊となり,破壊モードが変化することによって,この傾向が逆転した。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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