2002 Fiscal Year Annual Research Report
非工業材料を主材料としたハイブリットソイルブロックの研究開発と構造システムの提案
Project/Area Number |
12650584
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY OF ART & DESIGN |
Principal Investigator |
松本 年史 東北芸術工科大学, デザイン工学部, 教授 (70316454)
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Keywords | 現地調達材料 / 現地技術 / ハイブリット / ソイルブロック / エコマテリアル |
Research Abstract |
工業生産材料や先進国型建設技術の導入が難しい地域における現地調達可能な構造材料と技術による構造システムの研究と開発・提案を目的として、特に東南アジアを中心とした発展途上国の人々の住環境整備に必要な構造技術に重点をおき、地球上どこでも入手可能な土(砂)を化学的に固結させたハイブリットソイルブロックの開発とそれを使用した構造システムの調査・研究・開発を行った。 平成14年度前半は、山形県で産出する粘土を主材料としたソイルブロックの強度実験を行った。具体的には(1)藁口粘土(ドライヤー粘土)の単位水量の違いによるテストピースによる強度実験(2)藁口粘土(ドライヤー粘土)に混ぜる細骨材量の違いによるテストピースによる強度実験(3)藁口粘土(ドライヤー粘土)に固化材としてセメントを混入した場合の単位セメント量の違いによる強度実験を行い、ラテライト土との比較データーを作成した。 夏季休暇を利用してラオスの小学校の現地調査を行い、竣工ずみ建物の構造的問題箇所の調査、建設現場のソイルブロックテストピース採取、ラテライト土の調達をおこなった。 平成14年度後半は、ラオス現場より送ったラテライト土の成分分析を依頼し、以下の強度実験を行った。(1)ラテライト土の単位水量を変えた強度実験(2)ラテライト土と細骨材率、単位水量を変えた強度実験(3)固化材にセメントと消石灰を使用したテストピースの強度実験を行った。 また、熊本城の現場の見学を行い、伝統的日本壁の壁土の採取、各工程の土壁強度の測定を行った。
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Research Products
(1 results)