2002 Fiscal Year Annual Research Report
RC門型架構および耐震壁の復元力特性に及ぼす載荷速度の影響に関する研究
Project/Area Number |
12650590
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Research Institution | KINKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小野 正行 近畿大学, 九州工学部, 教授 (80088640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 晃 近畿大学, 九州工学部, 教授 (20088636)
江崎 文也 九州共立大学, 工学部, 教授 (90127986)
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Keywords | RC門型架構 / 耐震壁 / 載荷速度 / 復元力特性 / 耐力上昇率 / 水平せん断耐力 / 履歴ループ / 転倒モーメント |
Research Abstract |
(小野正行・江崎文也担当) 一定速度で水平力を載荷できる装置,および連続的に荷重・変位・歪みを測定できる機器を用いて,前年度の補足実験として,無開口・有開口耐震壁の定軸力下での正負繰返しと一方向単調水平力載荷実験を実施した実験変動因子は載荷速度と履歴パスである。 実験結果から以下のことが明らかになった。 1)無開口と有開口耐震壁試験体の水平せん断耐力は,載荷速度と載荷方法により影響を受ける。また,無開口耐震壁の水平せん断耐力時の層間変形角は載荷速度の速いほうが大きく,正負繰返し載荷よりも一方向単調載荷のほうが大きくなる傾向にある。水平せん断耐力は,載荷速度の影響を受け,載荷速度が速くなると上昇する傾向があるまた,水平せん断耐力は,正負繰返し載荷の場合が方向単調載荷の場合よりもせん断耐力が小さい。 2)無開口と有開口耐震壁の耐力上昇率は柱主筋と壁板のひずみ速度による上昇率で大略説明できる。 (平松晃担当) 実物の1/3の縮尺を持つRC門型架構の供試体を5体製作し,これらに強い地震力を想定した水平繰返し荷重と転倒モーメントを同時に加え,水平荷重の周期を変化させて復元力特性を求めた。その後,この実験結果に基づくモデルで表した復元力特性を最下層に設定したRC造1スパンピロティ建築物の地震応答計算を行い,転倒モーメントの変動に応じて剛性や耐力が変化することが最大応答層モーメントを減少させるが最大応答変位は増加させる傾向のあることを確認した。
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[Publications] 山口圭二, 小野正行, 江崎文也, 新貝正明: "一定速度戴荷を受けるRC有開口耐震壁の変形と強度"コンクリート工学年次論文集. 第24巻2号. 505-510 (2002)
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[Publications] 松岡良智, 小野正行, 江崎文也, 久保田雅和: "RC無開口耐震壁の変形と強度に及ぼす戴荷速度の影響"コンクリート工学年次論文集. 第24巻2号. 517-522 (2002)
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[Publications] 村上和明, 久保田雅和, 松岡良智, 小野正行, 江崎文也: "一定速度戴荷を受けるRC無開口耐震壁の履歴性状 その7 曲げ、曲げ・せん断破壊モード試験体の場合"日本建築学会研究報告 九州支部 構造系. 第42号・1. 609-612 (2003)
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[Publications] 久保田雅和, 松岡良智, 小野正行, 江崎文也, 村上和明: "一定速度戴荷を受けるRC無開口耐震壁の履歴性状 その8 せん断破壊モードの場合"日本建築学会研究報告 九州支部 構造系. 第42号・1. 613-616 (2003)
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[Publications] 新貝正明, 山口圭二, 小野正行, 江崎文也: "有開口耐震壁の力学性状に及ぼす戴荷速度の影響に関する実験的研究 その3 曲げ・せん断破壊モードの場合"日本建築学会研究報告 九州支部 構造系. 第42号・1. 617-620 (2003)
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[Publications] 山口圭二, 新貝正明, 江崎文也, 小野正行: "有開口耐震壁の力学性状に及ぼす戴荷速度の影響に関する実験的研究 その4 せん断破壊モードの場合"日本建築学会研究報告 九州支部 構造系. 第42号・1. 621-624 (2003)
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[Publications] 平松 晃: "転倒モーメントによる柱軸力の変動が1スパンRCピロティー建築物の地震応答に及ぼす影響"日本建築学会研究報告 九州支部 構造系. 第41号・1. 265-268 (2002)
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[Publications] 平松 晃: "転倒モーメントによる柱軸力の変動を考慮した1スパンRCピロティー建築物の地震応答"日本建築学会研究報告 九州支部 構造系. B-2 構造II号. 407-408 (2002)