2000 Fiscal Year Annual Research Report
都市・建築情報システムを用いた省エネルギー熱搬送システムに関する研究
Project/Area Number |
12650602
|
Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
齋藤 忠義 国士舘大学, 工学部, 教授 (00138166)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 健 国士舘大学, 工学部, 教授 (30103633)
原田 豊 国士舘大学, 工学部, 教授 (00245680)
|
Keywords | 累積負荷曲線 / 負荷率別運転時間 / ポンプ回転数制御 / 末端差圧一定制御 / BACnet |
Research Abstract |
1.実験装置の整備:費用の問題から、圧力制御弁を玉形弁に交換し、設備改修を行ったが、良好な状態で実験できることが認められた。 2.空調設備容量の調査:現在学会等で発表している年間設備量に関するデータは出荷金額ベースが公表されており、来年度にはこれを容量ベースに換算する、または容量ベースのデータを調査する。 3。シミュレーションデータの作成:年間の時刻別運転データの入手が困難なため、月代表日のデータから年間累積負荷曲線を推計し、負荷率別の運転時間頻度分布を求める手法を開発した。この結果、静的な運転データを利用して年間の搬送動力の消費エネルギーを流量負荷率別の実験データ(静的実験)から評価する手法が確立した。 4.実験結果のまとめ:現段階の実験では、ポンプ一定回転・ヘッダ差圧一定制御に対して、ポンプ回転数制御・末端差圧一定制御方式のポンプエネルギー消費量は約40%になるとの知見を得た。これは配管圧力損失が約3kgf/cm2、末端差圧07kgf/cm2で、24時間通年運転のケースであり、地域冷暖房や大型建築物に適用するものである。 5.運転制御システムの基本仕様:運転モードにしたがって、プラントヘッダ差圧信号または末端差圧信号を受信し、差圧設定器の外部設定信号を送信する回路をA/DおよびD/Aボードをパソコンに組み込み、制御システムを構成し、テストした。今後の通信機器設計の基礎回路となる。 6.データ通信システムに仕様:各種の通信プロトコルの内、建築向けに開発されたBACnetが使用可能なことを確認した。運転制御システムとの整合化を進める。
|