2000 Fiscal Year Annual Research Report
昼光・気象データ分布地図の準リアルタイム予測システムの開発と応用-気象衛星画像とアメダス気象データの統合モデルと建築環境シミュレーションへの応用-
Project/Area Number |
12650605
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
上谷 芳昭 福山大学, 工学部, 助教授 (00258302)
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Keywords | 気象衛星 / ひまわり / GMS / アメダス / 昼光光源 / 照明 / ソーラーシステム / 太陽エネルギー |
Research Abstract |
本研究の目的は、採光・照明設計用昼光データ2項目と建築・設備設計用気象データ7項目の計9項目を、気象衛星画像及びアメダス気象データを用いて、全国を解像度6kmで地図状にカバーする分布地図として、1時間毎の準リアルタイムで予測し、インターネットで配信する「昼光・気象データ分布地図の準リアルタイム予測システム」を開発する事である。 これまでの基礎的研究で、1時間毎に観測されている気象衛星「ひまわり」の可視画像と赤外画像および水蒸気画像によって、全国各地の(1)全天日射量、(2)直達日射量、(a)全昼光照度、(b)直射照度など昼光データ分布地図を6km間隔で良い精度で予測する方法を開発している。この昼光データ分布地図予測システムに、全国840地点で1時間毎に観測されているアメダス(AMeDAS)の気温、風向、風速、雨量、日照時間、積雪深さの気象データを用いて、(3)外気温、(4)絶対湿度、(5)雲量、(6)風向、(7)風速を予測する手法を新たに開発して付加することで、「昼光・気象データ分布地図の準リアルタイム予測システム」を開発した。このうち、絶対湿度と雲量は、気象画像とアメダス観測データの両者を用いて予測した。アメダスの観測所は約20km間隔で配置されているが、気象衛星画像の解像度6kmに合わせるために、データの補間処理を行った。これにより、HASPの標準気象データの7要素に加えて昼光データ2要素(直射日光照度、全天空照度)をもつ、昼光・気象データ分布地図を、全国6kmメッシュの解像度で、1時間毎の準リアルタイムで予測することが可能となった。
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