2000 Fiscal Year Annual Research Report
オープンソースプログラムによるコラボレーションの建築設計教育への応用に関する研究
Project/Area Number |
12650623
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Research Institution | Hokkaido Tokai University |
Principal Investigator |
門谷 眞一郎 北海道東海大学, 芸術工学部, 教授 (20152762)
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Keywords | オープンソースプログラム / コラボレーション / 建築設計教育 / Linux / Windows / デュアルブート / クロスプラットフォーム / 教育コスト |
Research Abstract |
近年、建築設計教育において3次元CAD等のグラフィックスツールを利用する仕組みは必須の事項になってきている。Windowsのような商用OS上で動作するソフトウェアの中、建築教育に特化して扱える3次元のツールは比較的高額の部類に属する。教育コストを下げつつ、教育効果を上げていく工夫をするには限界がある。そこで、近時、脚光を浴びるオープンソースプログラムのOS、Linuxに着目し、これとWindowsで作るデュアルブートの環境下で、相互に利用上の制約を強く受けない複数のフリーウェアと低廉なシェアウェアを有効に組み合わせて、コストレスに建築設計教育上の手段を獲得しようという試行研究である。被験者を建築の学修段階にある学部学生に求め、かかるクロスプラットフォームの環境下で、どのような教育上の効果が期待できるかの新たな知見を観察評価法によって得ようとするものである。 研究は被験者の募集に始まり、被験者がWindowsの環境に未経験のLinuxを導入してから、UNIXの基本コマンドを習得し、建築的な空間モデルを表現できるソフトウェアの環境を構築するまでの第1段階、被験者に対し、クロスプラットフォーム環境下で、幾つかのモデラー、ファイルコンバーター、レンダラー、マニュピュレーターの4種のアプリケーションに習熟させながら、小さなネットワークを介して行う教育コラボレーションの第2段階を経て、被験者学生の作品をネットワークに公開して外部実務者からの評価を仰ぐ第3段階に差し掛かったところである。 別掲既報の一つは本研究課題の仮説論を展開したものであり、もう一つは、上記第2段階までの試行経過を評価して研究課題における新たな教育環境を構築し得るという仮説の所在を明らかにしたものである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 門谷眞一郎: "建築教育におけるクロスプラットフォーム・コラボレーションの可能性について……設計教育における発想支援と教育コストという側面からの若干の考察"日本建築学会北海道支部研究報告集. 73. 267-270 (2000)
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[Publications] 門谷眞一郎: "Windows9xとLinuxディストリビューションのデュアルブート環境を用いた建築的モデル構築に関する教育的試行について(その1)…基本環境の構築とアプリケーション利活用の一次理解まで…"北海道東海大学芸術工学部紀要. 20. 17-22 (2001)