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2000 Fiscal Year Annual Research Report

専門工事業者における労務関連間接費の算出に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12650625
Research InstitutionKogakuin University

Principal Investigator

遠藤 和義  工学院大学, 工学部, 助教授 (20194029)

Keywords建築生産 / 建設労働 / 専門工事業 / 建設業経営
Research Abstract

今年度は,専門工事業者(以下サブコン)による,労務間接費の原価へ組み込み方法について,聞き取り調査等によって明らかにした.
サブコンでは,一般管理費や現場経費,作業者の雇用全般にかかる費用を作業者1人工当たりに付随する間接的な費用として表現する.この基準日額の算定方式について典型はない.以下は今年度調査によって得られた基準日額の一般的な算出方法である.
(1)年間の総労働人工数の算出
年間総実働人工数=作業者数×(平均月間実働日数×12ヶ月-有給休暇)
(2)作業者の社会保険等の算出:国は,各事業所で雇用者の数,就業規則等の雇用実態によって,健康保険,厚生年金,雇用保険等への加入を義務づけ,その額は,作業者の日当によって決定される.基準日額を決める階段では,作業者の日当の平均値を用いてこれらを算出する.
(3)工事原価に含まれる経費の算出:工事原価内に含めるべき,交通費,通信費,消耗品費,調査研究費,宿舎家賃・賄い等,車両リース・保険費,保守費,退職掛金,組合費等の年間の総額を算出し,これを年間総実働人工数で割り,1人工当たりの工事原価に含まれる経費を算出する.
工事原価に含める経費=交通費+通信費+消耗品費・・・+組合費
1人工当たりの工事原価に含まれる経費=工事原価に含まれる経費÷年間総実働人工数
(4)一般管理費等の算出:工事原価外の年間の一般管理費等を算出し,これを年間総実働人工数で割り,1人工当たりの一般管理費等を算出する.
1人工当たりの一般管理費等=一般管理等÷年間総実人工数
(5)基準日額の算出
基準日額=社会保険費等+1人工当たりの工事原価に含まれる経費+1人工当たりの一般管理等+作業者の日当の平均値
作業者1人工投入の際,基準日額をゼネコンに対して請求すれば,サブコンの経営は維持される.
他にフランス他で「職人の家」の運営等に関する調査を実施した.次年度整理の予定.

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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