2000 Fiscal Year Annual Research Report
こどもの癒しの空間としてのあそび空間の役割と構成に関する研究
Project/Area Number |
12650635
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Research Institution | Aichi Sangyo University |
Principal Investigator |
矢田 努 愛知産業大学, 造形学部, 教授 (30288568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仙田 満 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60179364)
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Keywords | こども / あそび環境 / 小児専門病院 / 病棟 / プレイルーム / 病室 / 行為数 / 数量化I類 |
Research Abstract |
こどもにとって、治療空間であるとともに生活空間でもある小児医療施設を、こどもが生活し、成長する場、とりわけあそび環境としての視点より捉え直し、今後の小児医療施設像を探ることの意義は大きい。本研究は、このような認識のもと、こどもの癒しの空間としてのあそび空間の役割と構成方法を、こども病院等国内事例におけるあそび空間整備・運営状況と関係者の意識に関するアンケート調査および入院児行動・利用に関する実態調査にもとづき明らかにするものである(平成12〜13年度)。 本年度は、施設整備に関わる法令、制度、施策等の情報を収集し、医療関係者等の助言を得て具体的な研究実施計画を作成した後、国立小児病院における入院児行動観察調査(平成11年度実施)のデータを分析し、入院児の病棟内の行為全体の中であそび行為が行為数、時間数とも最大で、その比重は4割前後とかなり大きいことなどを明らかにした。数量化I類によるあそび行為数の要因分析からは、あそび行為数が入院児属性、周囲の人の条件とともに病棟計画の要因により、かなりの程度説明可能であることが示せた。 こども病院における施設等の整備・運営状況および関係者の意識については、プレイルーム等のあそび空間を中心に概要を把握する看護部長・病棟婦長アンケート調査を実施した。プレイルームの面積、箇所数等については、病棟平面図を入手し、計測、集計、分析した。調査対象施設は日本小児総合医療施設協議会に加盟する病院25施設である。
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[Publications] 浦添綾子,仙田満,辻吉隆,矢田努: "あそび環境よりみた小児専門病病棟の建築計画に関する基礎的研究"日本建築学会計画系論文集. No.535. 99-105 (2000)
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[Publications] 浦添綾子,仙田満,辻吉隆,矢田努: "小児専門病院病棟における時間的変化よりみたこどものあそび環境の研究-小児医療施設におけるこどものあそび環境に関する研究(その2)"日本建築学会大会学術講演梗概集. Vol.E-1. 45-46 (2000)
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[Publications] 矢田努,仙田満,辻吉隆,浦添綾子: "こどもの癒しの空間としてのプレイルームの役割と構成に関する研究-小児専門病院における利用実態にもとづく分析"愛知産業大学紀要(造形学部). Vol.9. 9-14 (2001)