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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ネパール王宮建築におけるガジューの形態研究

Research Project

Project/Area Number 12650646
Research InstitutionNippon Institute of Technology

Principal Investigator

黒津 高行  日本工業大学, 工学部, 教授 (20215114)

Keywordsネパール / マッラ王朝 / 王宮建築 / ガジュー / 形態
Research Abstract

この研究は、ネパール王宮における各建築の小尖塔ガジューの類型化を行い、その形態的特質を明らかにするものである。
研究対象は、カトマンズ盆地に現存する中世マッラ王朝以来の王宮の建築群であり、それらを構成する層塔およびチョク建築の屋根上に立つガジューを扱う。今年度の研究実績は次の通りである。
(1)現地調査において撮影した遺構の写真に加え,1934年の地震前に撮影された写真を収集し、建物毎にカードに整理した。また、パソコンを用いて写真等のデータファイル作成を試みた。
(2)ガジューの系譜を究明する観点から、仏教寺院および水場内に現存ずるチャイティヤの類例をパタン市を中心の収集した。
(3)ガジューの外形に注目し、カトマンズ王宮を中心に検討した結果、次の点が明らかになった。
ガジューは、シカラ形式・ベル・チャイティアの3つの形式に整理され、各建物の本尊を表象したものである。層塔に付くガジューはベル型の意匠をもつものが多く、マンディールの外観意匠を特徴づける要素となっている。ベル型は、部位の組合せから、さらに3形式に細分される。その意匠は、相輪のみの簡略なものから複数のガジューを連ねるもの、またガジューの上にもう一つガジューを重ねるものなど、より荘厳なものへど展開する。この相違は建物の性格によるものとみられ、世俗的な建築とマッラ王家あるいは王自身の建築では異なる形式のガシューを採用する。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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