2000 Fiscal Year Annual Research Report
機能性ナノ結晶粒子-有機ハイブリッド膜の合成と評価
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12650670
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
余語 利信 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (00135310)
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Keywords | 磁性微粒子 / チタン酸バリウム / ハイブリッド |
Research Abstract |
本研究では、機能性ナノ結晶粒子として磁性粒子およびチタン酸バリウムを選択した。不飽和結合を有する金属-有機化合物を用いて、磁性微粒子およびチタン酸バリウム粒子-有機ハイブリッド材料を合成し、その性質を評価することを目的として研究を行った。まず、磁性微粒子-有機ハイブリッド前駆体の合成条件を検討した。鉄-有機化合物の配位子としてアセチルアセトナト誘導体を選択し、磁性ハイブリッド前駆体を調製した。この磁性ハイブリッド前駆体の付加重合反応を検討することにより、磁性ハイブリッド前駆体ポリマーを合成することができた。調製した磁性ハイブリッド前駆体ポリマーを種々の条件下で加水分解し、磁性微結晶粒子がポリマーマトリックス中で生成することが明らかとなった。加水分解条件を種々検討することにより、磁性微結晶粒子を含むハイブリッド膜を合成することができた。この薄膜は透明であり、吸収端がブルーシフトしており、量子サイズ効果を示した。またチタン酸バリウム-有機ハイブリッド前駆体を調製し膜化した後、紫外線照射を行ったところ、重合反応が進行することを確認した。チタン酸バリウム-有機ハイブリッドの誘電的性質を評価した結果、誘電率は5から6であることが明らかとなった。また、このハイブリッド材料の電気粘性特性を評価したところ、電場の印加に対して粘度の増加が確認された。この電気粘性は、前駆体の配位子、加水分解条件などに依存していることが明らかとなった。
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