2002 Fiscal Year Annual Research Report
無機粉未を使用した生体用多孔インプラント材の開発研究
Project/Area Number |
12650728
|
Research Institution | Yatsushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
坂本 卓 八代工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (10196090)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 政城 八代工業高等専門学校, 生物工学科, 教授 (80040286)
|
Keywords | インプラント / 粉末焼結 / チタン粒 / SPS / 放電プラズマ |
Research Abstract |
Ti棒を芯材として,芯材の表面を約0.2〜1mm径のTi粉末3種類で小径を内側にして段階的に覆ったあと,放電プラズマ焼結装置により芯材への粉末の接合および粉末間の焼結を同時に行いインプラント材を創成した.13年度は引き続き種々の焼結時の条件を変え,焼結後の芯材と各種粉末の接合,各種粉末同士間の空隙率,空孔形状および大きさを観察し適正な空孔をおよび剪断強度を評価した.得られた多孔インプラント材は空隙の大きさおよび接合部のネック径,多孔に関する全般の性状と接合強度を緻密に測定して検証し,各項目に関して期待通りの性状が得られ,本インプラント材が生体材料として有益であると予想された. 本多孔インプラント材は動物試験に供する目的で民間,大学などを含む研究者と重ねて打ち合わせした.しかし,本材料は外径5mmであり,少なくとも大型犬,ミニ豚など骨格が大きい動物に限定されること,骨の成長期間が6ケ月以上と長期間にわたること,当初予測した費用より数十倍もかかるなどのため動物内への装着を断念した.そこで最終年度は小型動物にも応用できる材料の開発を指向することとし,本年度からその準備,予備試験を行った.得られた結果は目的通りの形状が3mm径,長さは40mmである.小サイズの創製が可能となり、用途拡大が期待できた.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 石田, 山本, 坂本, 浅川: "スッポン甲羅・腹甲粉末によるラット肝臓障害抑制"熊本大学教育学部紀要. 51号. 127-133 (2002)
-
[Publications] 坂本卓: "おもしろ話で理解する製図学入門"日刊工業新聞社. 181 (2002)
-
[Publications] 坂本卓: "おもしろ話で理解する機械工作入門"日刊工業新聞社. 214 (2003)