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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ミニマム施肥条件下における安定高収量栽培をめざした作物要因の解析

Research Project

Project/Area Number 12660013
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

山岸 順子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60191219)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中元 朋実  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50180419)
Keywordsオオムギ / コムギ / 堆厩肥 / 化成肥料 / 土壌肥沃度 / 品種 / 収量 / 窒素吸収量
Research Abstract

本学大学院農学生命科学研究科附属農場において、過去6年間にわたりトウモロコシとオオムギの1年2作を行っている圃場で試験を開始した。この圃場は3ブロックからたり、化成肥料施用のみで慣行施肥量のブロック(普通区)とその1/2であるブロック(1/2区)計2つと堆厩肥施用のみの1ブロック(堆厩肥区)である。2000年6月のオオムギ収穫期においては、これらのブロックのうち、1/2区を除き倒伏程度4で全面倒伏が認められた。その結果、ドリルムギの乾物収量は、3区とも茎葉重はほぼ等しいにも関わらず収穫指数(穂重と全地上部乾物重との比)が普通区48%、1/2区59%、堆厩肥区46%となり、1/2区で最も高い結果となった。しかしながら、1/2区の穂中の窒素含有率は低く、窒素収量で見ると差は縮まった。2000年4〜6月の気象条件は倒伏を招きやすかったと推察され、比較的短稈品種であるドリルムギにおいても他の圃場も含めて倒伏が多発した。施肥量が低いレベルではこれを避けられ、収量も高く維持された。土壌肥沃度の指標となる土壌硬度、灼熱減量、窒素含量などは堆厩肥区で最も優れた値を示し、1/2区で最もよくない値を取る。したがって、ドリルムギの場合には、土壌条件が良好でない圃場でかつ低施肥栽培条件下で能力を発揮することができることが推察された。
2000年10月には以上述べた結果を考慮し、多品種(コムギ7系統)、オオムギ(9系統)を本圃場に播種し、現在成育調査を行っている。今作期においては、各ムギの特性と土壌条件の相互作用、および気象条件との交互作用をさらに明らかにすることを目的としている。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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