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2001 Fiscal Year Annual Research Report

種分化にともなって昆虫が寄生植物を変更する際に起こる味覚の変化

Research Project

Project/Area Number 12660042
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

石川 幸男  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60125987)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮澤 三雄  近畿大学, 理工学部, 教授 (40140305)
Keywordsアワノメイガ種群 / 寄主選好性 / 味覚 / 植物性エクジステロイド
Research Abstract

本年度は,ゴボウノメイガOstrinia zealisおよびフキノメイガO.zaguliaeviのそれぞれの代表的寄主であるノアザミおよびフキの匂い成分に関する化学分析を中心に行い,精油の産卵刺激活性を調査した、フキの葉から得られた精油の主要成分は,β-caryophyllene(21.7%),β-bubebene(14.6%)で,セスキテルペノイド炭化水素を65%以上含有していた(宮澤).フキノメイガでは,寄主植物の匂いの産卵行動に対する影響が大きく,葉の匂い刺激がないとほとんど産卵しなかった.フキの根の精油に産卵刺激活性が認められたが,生葉に比べると活性は明らかに劣っていた(石川).
ノアザミの茎および葉の精油は,octacosane(31.8%)を主成分としていた(宮澤).ゴボウノメイガは寄主植物がなくても産卵してしまう傾向があった.おそらくこのため,卵塊数,総産卵数でみると,根の精油を与えた試験区と匂い刺激のないコントロールとの間に差が認められなかったが,一卵塊当りの卵数は試験区の方が有意に多かった(石川).海外共同研究者であるFrolov博士は,ヨーロッパアワノメイガの亜種であるO.nubilalis perisicaを採集し,現在,休眠状態で保管している.日本に輸入してそのフェロモンや寄主の選好性を調べる予定である.昨年度に引き続き,日本産アワノメイガ7種の幼虫をフランスに輸送し,これらの種について味覚感覚器の電気生理学的手法による比較を植物性エクジステロイドに対する反応を中心に解析した(Marion-Poll).

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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