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2001 Fiscal Year Annual Research Report

微小移動運動補償装置によるダニの定位行動の解析

Research Project

Project/Area Number 12660045
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

佐久間 正幸  京都大学, 農学研究科, 助教授 (40135554)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桑原 保正  京都大学, 農学研究科, 教授 (10026536)
Keywords移動運動補償装置 / 定位 / フェロモン / 行動 / コンピューター / 測定制御 / 誘引 / ダニ
Research Abstract

微小移動運動補償装置は,ダニなどの微小動物の移動運動を観察・記録する装置である。電動スライダー付きX-Yテーブルに載せた微小動物の動きを,顕微鏡レンズ付きの高速ビデオトラッカーで捕捉し,演算した位置情報をパーソナルコンピューターに転送して原点に戻すようにX-Yテーブルを動かせば、対象は元の位置に引き戻される。その結果,ダニのmm/秒以下の歩きは補償され,ダニは自由に歩きながらも一点に留まる結果となる。本研究はこの装置の実証試験である。
初年度はX-Yテーブルの設計につづき,電動スライダーの動作確認をおこなった。しかし既存のコンピューター機種の実質的な生産中止にともなって,制御システムの再構築を余儀なくされた。そのため今年度の前半は,IBM-PC互換機上での開発環境の整備と移植作業に費やされる結果となったが,制御プログラムの開発を期間内に完了できて,装置の運転が可能となった。これにより,前年度に試運転で問題となった振動の発生は解消した。
装置の実証のための試運転は,ヤケヒョウヒダニ成体でおこなった.歩行速度は0.2-0.3mm/sで,停止すること無く定速で移動を続けた.装置はその間非常に高い精度で、微小な移動運動を補償しつづけた。集合フェロモンのgeranial lnmolをガラス管ディスペンサーに含ませて気流を流すと,歩行速度が20%上昇し,円統計の平均半径rは約0.7から0.3へと大幅に減少した.またフェロモンを受けた瞬間,停止して方向転換する現象も観察できた。結局,集合フェロモン活性は,rの減少として現われた直進性の減少に伴うものと推定された。これらの結果については送気系の完成の後に厳密な条件下で再確認して,論文発表する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Masayuki Sakuma: "Virtual reality experiments on a digital servosphere : guiding male silkworm moths to a virtual odour source"Computer and Electronics in Agriculture Special Issue. 31(in press). (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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