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2001 Fiscal Year Annual Research Report

スギ雄性不稔の発現に関わる植物ホルモンの影響

Research Project

Project/Area Number 12660129
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

平 英彰  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10293242)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本間 環  鳥取大学, 農学部, 助手 (90294347)
山本 福寿  鳥取大学, 農学部, 教授 (60112322)
Keywordsスギ / 雄性不稔 / 植物ホルモン
Research Abstract

今年度は、新潟県北魚沼郡入広瀬村浅草岳で、1998年に発見されたスギ雄性不稔2個体(no.818, no.540)と正常固体を使用し、高速液体クロマトグラフを用いて、12月,3月,4月の雄花1g当たりにおける内生サイトカイニンの同定と定量を行った。
雄花に主に含まれるサイトカイニンはi6Ado, i6Ade, t-Z, っっっっft-ZRであった。正常個体と比較して、no.818ではi6Adeが12月で約2倍,3月で約3倍,4月で約2.5倍多く含まれ、t-Zは12月で約1/3, 3月で約1/9,4月で約1/24しか含まれなかった。また、no.540ではi6Adeが12月はほぼ同じだったが、`3月と4月で約3倍多く含まれ、t-Zは12月で約1/8, 3月で約1/14しか含まれなかった。また、i6Adoは共に12月で圧倒的に少なく、3月で約1/2しか含まれず、4月では不稔個体の方が多く含まれていた。そして、t-ZRに関しては共に、12月と3月で約1/5しか含まれず、4月の量は正常個体と変わらなかった。
これらの結果から、雄性不稔個体ではサイトカイニン生合成経路の一部に何らかの異常が生じ、i6Adeやi6Adoからt-Z, t-ZRへの合成が進まず、i6Adeやi6Adoが植物体内に堆積している考えられる。この生合成経路の異常のため、花粉の発育に異常が生じ、花粉が様々な形態で退化していくと考えられる。今回の実験では、分裂が終了した成熟期と、花軸が伸び始める時期、そして花粉飛散時期に含まれる内生サイトカイニンの変動を調べた。今後の実験として、最も減数分裂が活発なPMC期・2〜4分子期・小胞子期・成熟期に注目し、雄性不稔個体ごとの特徴を明らかにする。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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