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2001 Fiscal Year Annual Research Report

モノクローナル抗体を用いた有用魚介類幼生の識別

Research Project

Project/Area Number 12660178
Research InstitutionFUKUI PREFECTURAL UNIVERSITY

Principal Investigator

廣石 伸互  福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (00114190)

Keywords抗体 / ズワイガニ / ベニズワイガニ / 免疫組織染色法
Research Abstract

重要水産資源生物であるズワイガニは,乱獲等の原因によって資源量が減少の一途を辿っており,現在,ズワイガニの資源量の回復に向けた試みやズワイガニの資源管理が実施されている。この資源管理の一環として,ズワイガニ幼生の生態を明らかにし,本生物の生物学的知見をより蓄積するための調査が行われているが,ズワイガニ幼生と,資源価値のより低いベニズワイガニ幼生の形態が酷似し,さらに生息域が重複しているため,正確な資源量の推定が困難である。従って,本研究ではズワイガニ幼生を正確に識別することを目的として,ズワイガニ幼生に特異的に反応する抗体を作製し,その抗体を用いた識別法の確立を行なった。
平成12年度は,ズワイガニ幼生を特異的に識別するポリクローナル抗体を作製し,その抗体を利用したズワイガニ幼生の識別法を確立することを目的とした。その結果,免疫染色法を行なう際,4%ブロックエースを用いたブロッキング処理,Tween20を添加したPBSによる洗浄,そしてニッケルを添加したDAB基質溶液を用いることによって,ズワイガニ幼生とベニズワイガニ幼生を区別することが可能であった。
以上のように反応条件を改良することで,ズワイガニ幼生の識別法が確立できたので,本年度(平成13年度)は,ズワイガニ幼生を特異的に識別するモノクローナル抗体の作製を目的として研究を行った。ズワイガニ幼生を免疫原としてマウスの皮下に投与し,十分に免疫した後,常法に従ってハイブリドーマを作製する事に成功した。このハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体はズワイガニ幼生に陽性反応を示し,一方で,ベニズワイガニ幼生に対しては反応を示さなかった。従って,モノクローナル抗体を用いることによってズワイガニ幼生を特異的に識別することが可能であり,本抗体を用いた免疫染色法がズワイガニ幼生の資源量の把握・推定に大きく貢献するものと考えられる。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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